旅するラコブログ

バックパック旅行記や、辛いもの、ビールのこと、書き留めておかなきゃ忘れそうな些細な思いを綴ってゆきます。

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016 *シェムリアップからタイ(バンコク)へ*

 

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カンボジアのイミグレ

 

シェムリアップからタイ・バンコクへ*

 45分くらい遅れて、やっとピックアップバスにピックアップされ、長距離バスの出発場所とみられるバス会社の事務所前っぽい所に到着。シェムリアップの各地からピックアップされてきた旅人たちが集まっていた。事務所でお手洗いをお借りしたりなんかしている折、ふと日本人風の男性の姿を目にした。日本人かもしれないし、タイ行きのバスなんだから、タイ人かもしれないなぁなんてぼんやり考えながら、バスが到着し、皆一斉に乗り込んだ。もちろん自由席なので、各々好みの席を次々と確保してゆく。私は、とにかく女の子の隣ならどこでもいい!の望みを叶えて、中腹の座席に落ち着いた。一安心していると不意に「マジかよ」という日本語が耳に入った。声の方向に目を遣ると、先ほどの日本人(仮)が、どうやら補助席しかないみたいなことになっているんだかなんだか、とにかく「マジかよ」なことになっているようだった。ともあれ、(仮)は取れて、日本人確定。ちょっと嬉しい。

 そんなこんなでバスはのんびりと出発。隣シートの西洋人の女の子(フランスだったっけ、失念)は1ヶ月ほどカンボジアで生活していたが、この度ビザが切れるため、一旦タイへ移り、ビザを更新して、またカンボジアへ戻るんだそう。カンボジアに「住みたい」わけじゃないんだけど、カンボジアで「過ごしたい」みたいなことを言っていた。liveとvisitは、根底から違うよね。うん、わかる。とは思いながらも、ひと月もいてなお延期したいと思えるのかぁ・・・と感心。

 早起きだったので、バスに揺られながらウトウトしていると、あっさりと国境に到着。予めネットでいろんな方の経験や情報を読んでいたけれど、バスによって、イミグレの前後でバスがつ違うので大きな荷物も自分で持ちはこばなければならないとか、バスごと移動だったのでバスに置きっぱでしたとか、バスで配られる札を首から提げてないと国境を越えられないとか、パターンが多すぎて、果たしてこのバスはどのパターンなのかと、ちょっとハラハラ。とにかく同じバスの旅人たちの動向に合わせてくっついていく作戦だ。

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カンボジアとタイの国境、徒歩です。

 


 すると、首から下げるような札を手渡された。おお!これね!そして、みんなバスのトランクから自分のバックパックを受け取っている。おお、自分で運ぶのね!ふむふむ。そしてしっかりと、同乗のパッカーたちにくっついて行くラコ。問題なくイミグレに到着。長蛇の列に並んでいると、「マジかよ」の日本人が隣に並んでいるではないか。どうもハジメマシテ、同じバスに乗ってたんですよ、ってことでいろいろお話し、彼はリョータさん。お仕事を1週間ほど休んで、たまにこうして旅をしているそうだ。
 私の列の先頭で時間のかかる人がいたようで、リョータさんの列の方が圧倒的に早く進んで行った。できれば乗り換えるバスまで一緒に行けたら安心だなぁと思っていたのにすっかり置いてきぼりになってしまって、一気に心細い。気づくと、同じバスだった人たちもすっかり姿が見えなくなっていた。おいおい、バス、ちゃんと人数確認してから出発だろうね!?私、置いてかれないよね!?とソワソワしながらやっと手続きを終えると・・・出口で、リョータさん、待っていてくれた!!!なんて自然に優しいんだ!大感動!!
 イミグレを出て、国境を1キロほど一緒に歩いて、入国し、タイでのバスが待っている駐車場を二人で探し歩いて、無事発見。でもここ、見つけられない人もきっといるだろうなぁ。バスの出発前にトイレに行っとこうか、と駐車場のトイレへ向かうと、コイン制。おおっと、、私まだバーツ持ってないんだった・・・と思ったら、「俺、バーツ持ってるよ。これ使いなよ。」と、コインを差し出すリョーチン。もう、勝手にリョーチン呼ばわり!少し小柄なので、スラムダンクリョータくんに因んで、リョーチン呼ばわりですよ、心の中で!それはさておき、なんて自然に優しい日本人なんでしょう!こうゆふ人に、私はなりたい!

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↑タイの国境からバンコクまでは、このバスで。

 

 

 そんなリョーチンの存在にすっかり癒されながら、バスでは隣同士の座席を取り(国境まで隣だった女の子は、バンコクまで行かずにこの国境の街からは自分でどこか行くらしく、戻ってこなかった)、終点のバンコクへとバスは走り出したのであった。