旅するラコブログ

バックパック旅行記や、辛いもの、ビールのこと、書き留めておかなきゃ忘れそうな些細な思いを綴ってゆきます。

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016 バンコク2日目①

バンコク二日目① ~おばあちゃん~

 

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ゲストハウス前の朝屋台


 朝。長距離バスのチケットを買いにいく前に、ゲストハウスの前の屋台で平麺にトライ。シンプルで優しい美味しさ。昨夜、真面目天然のルームメイトに教えてもらった路線バスで、長距離バスのターミナルへ…のはずが、なかなか見当たらず、道行く人に聞きまくって歩き回って、やっと到着。バスのチケットはあっさりゲット。

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さっぱりしてて美味し

 一旦ゲストハウスに戻ってチェックアウトして、バンコクの名所寺院でも巡るかとお散歩を始めた。が、ちょうどこの頃はタイの国王がお隠れになってまだ数ヶ月。予想以上に人々は喪に服されており、カーキ色の服着てるってだけでなんか申し訳ない。寺院はどこも、ガイコクジンがノコノコ入れる雰囲気ではない。なんか、観光とかいう気分じゃなくなってきた。

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なんとなく外観だけ

 目的を失い、あてもなく歩いていると、ひと気のない路地におかずを並べている食堂が。店頭に立っているおばあちゃんが、なんとなく母方の亡き祖母に似た空気のような気がした。そして、気になるお惣菜がいっぱいだ!前のお客さんたちの注文を見ていると、ご飯に1~2品のおかずを乗っけてもって、店内で頂くか、ビニール袋でテイクアウトするのが通常のようだ。が、ライスは要らないラコ。そして、ちょこっとづついろいろ食べてみたいラコ。そんなワガママが通じるだろうか?全力のジェスチャーでお願いすると、なんと伝わった上にオッケーしてくれた!まじか!ありがとう!!!全部おいしそうなんだけど、珍しいものや確実に好みそうなものなど5種をちょこっとづつ盛ってもらい、瓶ビールを頂く。すると、二つ向こうのテーブルでひとりビールを傾けていたオッチャンが、「おっ!あんたも昼ビールかい!」という目線を送ってきた。「イエィ。」と小さくグラスを掲げる。自粛ムードよりも我が道をゆくオッチャンに乾杯だ。

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ちょこっとづつ盛り合わせ!

 さて、ラコチョイスの5種だが、どれもこれもほんっと、ほっぺが土砂崩れレベル4に美味しい!!なんだこれ!!ひとり感動に打ち震えていると、さっきのおばあちゃんが寄ってきて、パクチーを乗っけてくれた。嬉しい!おばあちゃん、おばあちゃんなのに英語が少しできるようで、「Alone?」と聞いてきた。よく聞かれることで、だいたいの人は、「なぜだ?」とか、「危なくない?」「さみしくない?」「旦那や子供はどうしているんだ?」とか、驚かれるのだ。またこのパターンか・・・と思いつつ「Yes」と答えると、なんとおばあちゃん、サムズアップで「Good!Cool!」と!なんか、それがすんごく嬉しかった!ハイカラだなあおばあちゃん!なんか、そうゆう感性も、祖母に通づるところがあって、なんだかジーンとしてしまった。そしたら例の昼ビールオッチャンが寄ってきて、「おばあちゃんと一緒に写真撮ってあげるよ!」とジェスチャー。みんな、ありがとう!

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クールなおばあちゃん!嬉しかった!

 大満足で食堂を後にし、もう観光はどうでもいいのでゲストハウスに戻る・・・のに迷子になり、バンコクにもいるのかと感心したヤクルトレディに道を訪ねたが反対方向を教えられたりしながら、なんとか到着。ゲストハウスの向かいのバーにいる猫を愛でていたら、いきなりひっかかれる。ゲストハウスのオーナーにこのことを告げると、「あのクソ猫は、先月オレにかみつきやがったんだ!そのせいでオレは一週間も熱が下がらなかった!あいつはビョーキを持ってるに違いない!あんたもやばいぜ!」と、脅しというか忠告してくれた上、マキロン的なもので入念に消毒してくれた。

 なんだかんだで疲れたので、カオサンで30分130バーツのタイマッサージへ。これが、カンボジアのテキトーマッサージとは比べ物にならない巧さ!プロだなあ!って実感。各国のマッサージ比較もこの旅のテーマにしよう、と決めて、荷物を受け取り、リョーチンに教えてもらったチャットチャックのウィークエンドバザールへ向かうのだった。

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くだらないTシャツ売ってるのがカオサン

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さよなら、カオサン通り

 

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016 *バンコク1日目② 〜リョーチンロス〜*

バンコク1日目② 〜リョーチンロス〜*

 

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翌朝撮った、ドミの外観

 

 ネットでテキトーに予約したドミは、ラコとラコならすれ違えるけど標準的な大人なら一人が限界な細っちい薄汚い路地の中にあるようだった。それなのに・・・向こうから全身タトゥーで死んだ魚の眼をしたヤバそうなデブのおっさんがやってきた。慌てて(いるのを悟られないようにさりげなく)引き返し、あらためて路地を進む。地図上では確かにここなのだけど・・・とiPhoneでスクショした地図を片手にキョロキョロしていると、オープンテラスのバーでひとり飲んでいるお兄ちゃんが「どこ探してんの?」と声をかけてきた。どうやら日本人だ。ドミの名を告げると、「目の前のそれだよ」と。ヲヲヲ!狭すぎて気づかなかった!全然宿っぽくないし!どうもありがとうを言うと、「日本のどっから来たの?」「東京です」「俺、出身、大阪。チェックインしたら飲もうぜ。この辺、案内するし。」
という26歳のこの親切な日本人、なんかを吸っている。

タバコ・・・・・かもしれないが、目つきがアレである。
「この後約束あるので、またの機会に〜!」

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翌朝撮った、路地の写真。右の壁のイラストみたいなおっさんが向こうから歩いてきて、逃げたw

 

 さて、この狭くて薄汚いドミにチェックインして部屋に通されると、2段ベッド×3の構成で、うち一組のベッドの上下は西洋人のカップルが使用。使用、というか、この二人、ここに住んでるのがパッっと見て判る生活感。そして、廃人感。ガンジス川沿いに多いのだが、旅先で住み着いてしまうことを、バッパーたちは”沈没する”と言う。このカップルは、バンコクで沈没したのだなぁ。

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翌朝撮った、部屋の写真。向かって右の1階がラコスペース



 それはさておき、1階が空いているベッドがあったので、ここに決定、荷物を下ろす。このベッドの2階に泊まっているのも日本人で、大学生。シンガポールに留学中で、学校の休みを利用してタイに遊びに来ているとのこと。真面目そうな天然青年で、「あのベッドのフランス人(らしい)の男女は、僕の見解では、お付き合いされれいるんだと思います。」と報告された。

 

・・・・・・・・・・・・でしょうね。

 

 荷物も下ろしてホテルのWi-Fiも繋がったところで、早速リョーチンをFBで探してみる。しかし!教わった名前でいくら検索しても、同姓同名の、明らかに違う人物しかヒットしないのだ。なんで!?なんで!?なんで!?偽の名前を教えるような人では絶対にない。なんでだよおおお!!
 一旦落ち着こう、と、カオサン通りへ出てみる。カオサンは、言うなれば原宿の竹下通りみたいなもの。お土産屋さんや、食べ物や流行りのスイーツの屋台が立ち並日、地元の人と観光客で深夜まで賑わっている。本来ならリョーチンと連絡とって合流して、この辺でオススメの店とか聞いて、一緒に夜ごはん食べて、「今日は1にちiPhone使わせてもらった上に道案内してくれたりとかとにかくお世話になりっぱなしだったから、ここは私が」「いやいいよいいよ」「いやいや」「じゃあ、近くにココナツアイスの美味しいとこあるから、それご馳走するよ」「マジで〜?アイスめっちゃ好き〜!」・・・・・なんて楽しいカオサンナイトな筈だったのに・・・と、別にそこまで考えてなかったくせに、連絡取れないとなると急に残念感が増幅してきて、ものすごい不幸な気分になってきた。

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夜のカオサン通り




 ホテル、あっちの方だって言ってなぁ・・・と、リョーチンが去っていった方面へあてもなく歩いてみるという不毛な行動に出たり、カオサンの真ん中で「リョータさ〜ん、いませんか〜?」と小さめに叫ぶという奇行に出たり、そのあたりでもう嫌になってきて、みんなが食べてて気になっていたココナッツのアイスを買ってみた。ココナッツの殻にココナッツアイスと、ココナッツに内皮をトッピングしてくれるのだが、これがめっちゃ美味!!!喉カラカラでおなかペコペコだったというのもあるかもしれないが、それにしても美味しかった!どんな状況でも食には妥協したくないので、気持ちを切り替えて地元の人に最も人気のありそうな屋台を厳選して、パッタイを頼む。これが野菜たっぷりで、とっても美味しい!隣の屋台で缶ビールも買って飲んでいたのだが、パッタイの量もあってか、先にアイス食べたからか、精神的ダメージが引きずっているのか、350mlを飲みきれずにごちそうさま。

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絶品ココナッツアイス!

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パッタイも美味し!

 ドミに戻ると、向かいのベッドに、全身タトゥーでベロンベロンのアジア人男性が半裸で倒れこんでいる。なんだよもう、ここは廃人だらけだな。と思っていると上の階の真面目青年が「彼は酔っ払っているのかもしれませんね」

 

・・・・・・・・・・・・・でしょうね。

 

 真面目青年は、私が翌朝バスターミナルまで高速バスのチケットを買いにいくと話すと、ターミナルまでのバスの乗り方や経路など、丁寧に教えてくれた。本当に真面目な人だ。シンガポールでの勉強、頑張ってね。

 という訳で、バス乗りっぱなしからのリョーチンロスで心身ともにクッタクタで、即寝だったのでした。

 

 

 

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016 *バンコク1日目①〜大渋滞で8時間のバス〜*

バンコク1日目① 〜大渋滞で8時間のバス〜*

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↑日暮れのバンコク。愕然とするほど大都会!

 

 国境からバンコクまでは、確か予定では4、5時間のはずだったと思うが、渋滞もんのすごくって、結局8時間かかった。車内では、バンコクからチェンマイへのバスチケットの入手方法を、バスのwifiが使えるリョーチンのスマホ(何故だか私のiPhoneは使えないという使えなさ)を使わせてもらって色々調べさせてもらった。バスが予定通りの時間に着いていたらこの日のうちにバスターミナルへ行って予約できたのだけれど、調べてわかったことは、こんな時間じゃ明日にするしかないという事・・・諦めが肝心。
 リョーチン、タイは2回目というタイ先輩。バンコクで週末に開催される”チャットチャック”という巨大マーケットの存在も教えてもらった。ちょうど翌日は土曜で開催日、チェンマイへ発つ前の楽しみが増えて、ありがとう。

 この8時間、リョーチンとはたくさんの事を話した。これまでにお互いが行った国の話や、とりとめのないないような事もたくさん。そして、以前にこのブログでも記した、『36歳・女性』について、「自分が36歳っていう自覚がなかったけど、この歳で日本人の女の人が、結婚もせずに、一人で旅してることに対する人々の反応で、自分が世間的には36歳なんだって気付かされたんだよね・・・」ってことにとても大いに共感してくれて、とにかく何を話していても大層楽チンで、居心地のいい人だった。

 やっとバンコクの街が見えてくる頃には、すでに陽は落ちていた。それにしてもバンコクは残念なくらい大都会で、二人して「香港、台湾、インド、いや、日本って言っても過言ではないね、この光景は・・・」との感想も一致。高層ビルが立ち並び、いわゆる「ゾウ!」「カレー!」「首長族!」みたいなイメージとはかけ離れていた。

 さて、やっとのことでバンコクの降車場に到着。真っ暗。自分の泊まるホテルのあるカオサン通りがどっちの方向なのやら、さっぱりわからない。が、ここでもリョーチンが助けてくれる。「カオサン通りだったらこっちだね。俺の宿もその先だし・・・」と、連れて行ってくれた。いやぁ、リョーチンいなかったらどうなっていたことか。
 やや迷いながらも、自分の予約した宿も発見でき、リョーチンとはここでお別れ。FBの名前も聞いたので、ホテルに着いてwifi使えるようになったら友だち申請しますね〜!とバイバイする。せっかくだから、一緒に夜ご飯でも・・・」と思っていたのだけど、宿で一旦落ち着いてからメッセンジャーすればいいや、と、あっさりお別れ。
 この別れを、この後めちゃくちゃ後悔するとは・・・

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016 *シェムリアップからタイ(バンコク)へ*

 

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カンボジアのイミグレ

 

シェムリアップからタイ・バンコクへ*

 45分くらい遅れて、やっとピックアップバスにピックアップされ、長距離バスの出発場所とみられるバス会社の事務所前っぽい所に到着。シェムリアップの各地からピックアップされてきた旅人たちが集まっていた。事務所でお手洗いをお借りしたりなんかしている折、ふと日本人風の男性の姿を目にした。日本人かもしれないし、タイ行きのバスなんだから、タイ人かもしれないなぁなんてぼんやり考えながら、バスが到着し、皆一斉に乗り込んだ。もちろん自由席なので、各々好みの席を次々と確保してゆく。私は、とにかく女の子の隣ならどこでもいい!の望みを叶えて、中腹の座席に落ち着いた。一安心していると不意に「マジかよ」という日本語が耳に入った。声の方向に目を遣ると、先ほどの日本人(仮)が、どうやら補助席しかないみたいなことになっているんだかなんだか、とにかく「マジかよ」なことになっているようだった。ともあれ、(仮)は取れて、日本人確定。ちょっと嬉しい。

 そんなこんなでバスはのんびりと出発。隣シートの西洋人の女の子(フランスだったっけ、失念)は1ヶ月ほどカンボジアで生活していたが、この度ビザが切れるため、一旦タイへ移り、ビザを更新して、またカンボジアへ戻るんだそう。カンボジアに「住みたい」わけじゃないんだけど、カンボジアで「過ごしたい」みたいなことを言っていた。liveとvisitは、根底から違うよね。うん、わかる。とは思いながらも、ひと月もいてなお延期したいと思えるのかぁ・・・と感心。

 早起きだったので、バスに揺られながらウトウトしていると、あっさりと国境に到着。予めネットでいろんな方の経験や情報を読んでいたけれど、バスによって、イミグレの前後でバスがつ違うので大きな荷物も自分で持ちはこばなければならないとか、バスごと移動だったのでバスに置きっぱでしたとか、バスで配られる札を首から提げてないと国境を越えられないとか、パターンが多すぎて、果たしてこのバスはどのパターンなのかと、ちょっとハラハラ。とにかく同じバスの旅人たちの動向に合わせてくっついていく作戦だ。

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カンボジアとタイの国境、徒歩です。

 


 すると、首から下げるような札を手渡された。おお!これね!そして、みんなバスのトランクから自分のバックパックを受け取っている。おお、自分で運ぶのね!ふむふむ。そしてしっかりと、同乗のパッカーたちにくっついて行くラコ。問題なくイミグレに到着。長蛇の列に並んでいると、「マジかよ」の日本人が隣に並んでいるではないか。どうもハジメマシテ、同じバスに乗ってたんですよ、ってことでいろいろお話し、彼はリョータさん。お仕事を1週間ほど休んで、たまにこうして旅をしているそうだ。
 私の列の先頭で時間のかかる人がいたようで、リョータさんの列の方が圧倒的に早く進んで行った。できれば乗り換えるバスまで一緒に行けたら安心だなぁと思っていたのにすっかり置いてきぼりになってしまって、一気に心細い。気づくと、同じバスだった人たちもすっかり姿が見えなくなっていた。おいおい、バス、ちゃんと人数確認してから出発だろうね!?私、置いてかれないよね!?とソワソワしながらやっと手続きを終えると・・・出口で、リョータさん、待っていてくれた!!!なんて自然に優しいんだ!大感動!!
 イミグレを出て、国境を1キロほど一緒に歩いて、入国し、タイでのバスが待っている駐車場を二人で探し歩いて、無事発見。でもここ、見つけられない人もきっといるだろうなぁ。バスの出発前にトイレに行っとこうか、と駐車場のトイレへ向かうと、コイン制。おおっと、、私まだバーツ持ってないんだった・・・と思ったら、「俺、バーツ持ってるよ。これ使いなよ。」と、コインを差し出すリョーチン。もう、勝手にリョーチン呼ばわり!少し小柄なので、スラムダンクリョータくんに因んで、リョーチン呼ばわりですよ、心の中で!それはさておき、なんて自然に優しい日本人なんでしょう!こうゆふ人に、私はなりたい!

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↑タイの国境からバンコクまでは、このバスで。

 

 

 そんなリョーチンの存在にすっかり癒されながら、バスでは隣同士の座席を取り(国境まで隣だった女の子は、バンコクまで行かずにこの国境の街からは自分でどこか行くらしく、戻ってこなかった)、終点のバンコクへとバスは走り出したのであった。

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016*シェムリアップ3日目 〜サンライズ見に行ったはずなのに!〜

久しぶりに旅日記です!

 

シェムリアップ3日目 〜サンライズ見に行ったはずなのに!〜

 

 

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↑これがサンライズだと思い込んでいました。いや、充分にアメージングでしたけども。

 

 3:50起床。清々しく起床。パッキングしてメイクして、約束の4:30に宿の外に出ると、昨夜に約束したバイタクの少年(サンくん)が待っていてくれた。サンライズを見に行くのだから、当然この時はまだ真っ暗。早速ニケツでアンコールワットへと向かう。
 道中、「多くのカンボジア人が私に『AJINOMOTO!』と声をかけてくるのだが、あれはなんなの?」と尋ねるも、「AJINOMOTOというのは万能調味料で、あれをかければ何でも美味しくなるんだYO」という、こちらの意図の全く通じない回答でした。しかしその後も色々と話していると、彼は将来トゥクトゥクのドライバーになりたいそうで、トゥクトゥクを買う資金を、バイタクで貯めているそうだ。その夢、叶えてほしいな!
 なんて話しているうちに、サンは道に迷った。ていうか、私に道を聞いてきやがった。聞くと、こんな暗い時間にアンコールワットに来たことがないからわからないという。いやいや、そんなら引き受けるなや!!私も前2日間アンコールワット来たけど、こんな真っ暗闇じゃわかんねーっつーの!・・・でもね。やっぱりサンライズ狙いの観光客はいるわけで、ちょいちょいトゥクトゥクが走ってるんですよ。こんな時間に外国人乗っけて走ってるトゥクトゥクなんて、アンコールワットに向かってるに決まってるじゃないですか。ってなことで、「あのトゥクトゥクについていこうぜ!」っつって、金魚のフン作戦で、なんとかアンコールワットに到着したのでした。
 サンくんとは、この辺で待っててね!と約束し、サンライズスポットへ向かいます。といっても、チラホラ集まってくる観光客やチャイニーズツアーにちゃっかりついて行っただけなのですが。夜明け前のアンコールワットは電灯ひとつなく、各々スマホのライトや、私は持ち合わせたペンライトで足元を確認しつつ、歩いて行きます。
 程なくして、「あ、ここね!」って感じのスポットに到着すると、さすがに多くの観光客がカメラを構えてご来光に備えておられます。グイグイ攻めるでもないけどほどほどに景観の良さそうな場所に落ち着くと、隣には明らかに日本人の男子が二人。大学生だという彼らと世間話をしながら1時間ほど待っていると、美しく朝焼けてきました。いやあ、これがアンコールワットサンライズか〜!と、パシャパシャ写真を撮り、満足してバイクに戻ります。

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↑フォトジェニック絶頂を数分逃したショットです。


 するとサンくん、「え?サンライズ、見ないの?」え?今もう見てきたよ?・・・って振り返ると、ポストカードで見るような光景が!!ああああ!あれがサンライズなのか!さっき私が写真撮りまくってたのは、空が白んじてきたくらいの状態だったのね!てか、隣の大学生、「え?もう帰るんですか?」とか言ってよ!!・・・なんて文句言ってる場合じゃないので、猛ダッシュでアンコールワットへ引き返すラコ。ラコダッシュ。着いた頃にはもうお日さま上がりきっていたけれど、なんとなくそれらしき光景を写真に収め、バスの時間も迫っているので、またダッシュでサンくんのバイクに戻ります。

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↑サンくんと。


 宿に到着し、サンくんとはお別れ。値切って4ドルで契約したけれど、早朝にありがとう&トゥクトゥク資金に貢献のため、道に迷ったところは目をつぶって5ドルを支払いでイキな日本人を演出。バスのピックアップまで少し時間があったので、宿の近くの、一昨日に激ウマだった中華食堂へ。一昨日の麺も激ウマだったけど、おかゆも激ウマ!!この店、すごいな!!!

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↑なんか素粥かと思いきや、底の方からモツとかが出るわ出るわ!

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↑パッと見、こんなかんじのドシンプルなんですよ。

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↑いいお店でした!地元のみんなに愛されるわけです!


 宿に戻り、同室だったメキシコ人もこれからピックアップだというので一緒にフロントで待つも、お互い予定時刻を30分以上過ぎてもピックアップ車は現れず。どうやっても遅れるものなんだねえ。
 ようやくピックアップのバンがやってきて、この宿ともお別れ。お世話になりました〜!
 

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↑お世話になりました〜!

ラコ論 *地図習慣*  

ラコ論です。私は地図が苦手です。仲間を見つけたお話です。


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↑漂着したヤシの実にシンパシーを感じる方向音痴。

 

 

*地図習慣*

 アジアの幾つかの国に旅をしましたが、人々に道を尋ねる(尋ねてばっかりだけど・・・)度に、な〜んか微妙な違和感を感じていました。でも、それ違和感が何なのか、特に気にしていなかったんです。ですが、いちばん最近訪れたミャンマーで、不意にその正体に気がつきました。

 それは・・・人々が地図に慣れていないという事!

 その辺の通りすがりの人だけならまだしもトゥクトゥクのドライバーですら、地図を見せて「ここに行きたい」と言っても、なんだか腑に落ちない様子なんですよね。で、割と「住所は解るか?」と聞き返される事が多くて、住所を見せると「あ〜、それな!」ってわかってくれるという流れが多かったのです。つまり、多くの人は地理を俯瞰で理解するというよりも、地名とか場所の名前で、感覚的に把握しているのではないかと思われるのです。

 これ・・・ちょっとラコっぽい!!

 みんな、自分の行動範囲については詳しいので、知っている場所だとわかれば「この道をまっすぐ3分くらい行ったところを右」とか教えてくれます。でも、そういえば西とか北とかいうワードはあまり聞かないし、何キロとか何マイルとかいう表現も少ないように思うのです。自分目線のことしか理解できない私にとっては、皆さんの解説はとても助かりました。
 逆に、ホテルやゲストハウスのフロントスタッフは、さすがに地図慣れしていたなぁと振り返って思います。「え〜、その店、どの辺ですか?」っていう時とか、地図を広げてマークしてくれたり。旅行者の多くはどうしても地図が頼りですから、その相手をするには必要な知識なんでしょうね。

 私の周りの尊敬すべき方向感覚に優れた日本人は、パッと地図を見て自分がどこにいてどっちを向いているのかを神のように把握して、的確に進んで行きます。ある人は、太陽の位置で方角が分かるのだと当然のように仰っておりました。同じニンゲンとは思えません。

 というわけで、地図なんか無くてもスムーズに生活しているアジアの人々に、より一層親近感を深めたのでありました。

 注:これはラコの個人的体験を基にした超絶勝手な推測であり、何の根拠もありません。普通に地図使う人もいっぱいいるに違いありませんので悪しからず。。。。。

ラコ論 *罪悪感*  

ラコ論です。この頃ハヤリの罪悪感について、プチ論じます。

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↑デリーの鶏肉やさん。

 

 

*罪悪感*

 「これなら食べても罪悪感ゼロですね〜!」
・・・っていう、食事に対するこのコメント。いつの間にか浸透してますね〜!誰が言い出したんだろう?うまいこと言いましたねぇ。「そんなに罪悪感あるなら食べなきゃいいのに」なんて言ったら刺されそうだから言いませんが、そう言いたくもなる程、目に耳につきます。

 食べることに「罪悪感」。飽食の世ならではの感覚ですよね。食べたくても食べられない人が地球上にたくさんいるのにワタシは食べる、ということに対する罪悪感じゃなくて、”自分”のための罪悪感ですからね。
 とはいえ、「この国に食べ物が充分じゃなかった時代は・・・」なんて昔話をしてもナンセンスです。だって、絶的にもうそうじゃないんだし、今と昔のどっちが良いかなんて人それぞれだし、世の中の変化は良いとも悪いともいうものじゃないですから。ただ、ダイエット(健康管理という広い意味で)目線でばっかりじゃなくて、食べることへの”感謝”という意味での罪悪感覚を、忘れたくないなぁと思うのです。

 「脂肪分が少ない赤身を使っているから、罪悪感無く食べられますね!」
 っていう料理のためにウシが死んでるっていう罪悪感。

 「付け合わせのポテトは食べなければ、罪悪感も少ないですね!」
 って時に残されるイモと、作ってくれたヒトへの罪悪感。

 ダイエットしている”自分”のためにどんだけの罪悪感に苛まれながら生きているヒトがいるのか想像の範疇を超えますが、動物にも植物にも農家さんにも作ってくれた人にも、ありがとうの気持ちをいちばんに持っていたいなぁというお話でした。

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↑ピヨりん に関しては、また別の罪悪感・・・