旅するラコブログ

バックパック旅行記や、辛いもの、ビールのこと、書き留めておかなきゃ忘れそうな些細な思いを綴ってゆきます。

カンボジア・タイ・プノンペンの旅2016 *シェムリアップ2日目② 〜ココナツとアイスとトイレと夕日〜*

この日はひとり気ままに遺跡巡り。山頂からの夕景に、地球を感じますよ!!

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↑途中休憩でココナツウォーター。うーん、期待したほどじゃなかった。ごめんよココナツ。

 

シェムリアップ2日目② 〜ココナツとアイスとトイレと夕日〜*

 バナナの食べものの美味しさと屋台のおばちゃんの優しさですっかりイイキブンでサイクリングを再開。前日に周りきれなかった遺跡と、前日に大変気に入ったタ・プラームを目指す。前日の疲れもあってかペダルを漕ぐ足がやや重いので、無理せず休憩を取ることを意識。一回目の休憩で、ココナツジュースを飲んでみた。ココナツの上部をスパーンと切ってストローを挿して飲む、ザ・南国、な、アレ。観光客狙いの客引きパターンが嫌で購入を避けていたのだけれど、ココナツジュースの味って結構地域によって違うので(朝コンビニで購入したのはパックされたものにつき、ノーカウント)、カンボジアのココナツはどんなものかという興味もあり、この機会に試してみた。結果、甘さ控えめ、というか、味の薄いものだった。インドのそれに近いように思う。やはりココナッツのジュースは、スリランカがダントツ1位だ(ラコ比)。

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↑ココナツの中身にはゼリーのような部分があって、外皮を削ったものをスプーンにして削って食べるというやり方を以前の旅で学んでいたので、お店の方に頼んでみた。めんどくさそうにされたが、渋々やってくれた。が、これもあまり美味しくなかった。美味しくないのを知っていたから、渋々だったのかも(笑

 

 そういえば前日は休みなしに走ったためか一日中(というかサイクリング中)トイレにいくことがなかったのだが、ココナツでたっぷり水分補給したおかげでこの日はついにトイレにお邪魔することになった。遺跡をつなぐ道には、だいたい遺跡と遺跡の間に一箇所程度の間隔でトイレが設けてある。前日、毒吐き傾向のつよいタクさんが「カンボジアは高い入場料取るくせに、こういう道の整備もしねぇし、どーせトイレだって汚ねえんだろ。ぼったくりやがって。」とぼやいていたのでサゾ汚いのだろうと意を決して入ってみたら、なんてことはない、普通に清潔で快適なトイレだった。宿に戻ったらタクさんに報告だ。というか、彼はいまだにトイレに行っていないのだろうか?まぁ、どうでもいい。

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↑トイレの写真を撮ってなかったので、今更ですが、この日の相方を紹介しておきます。

 

 池に浮かぶ遺跡など興味深い遺跡を楽しみ、また、前日に遭難しかけたタ・プラームにも再訪した。この日も変わらず美しく壮観であったが、2度目ということで目が慣れていたのか初訪時の広大感はなく、なぜここで迷子になったのか不思議であった。いや、そもそも遺跡で遭難するオトナは圧倒的にマイノリティなのだ。タ・プラーム二日目にしてやっと一般人の仲間入りを果たした。

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↑池に架かる橋というか通路を渡って、池の真ん中に建つ遺跡に。

 

 途中、前日に青豆アイスキャンディを買った遺跡の前を通った。というか、もう一度あの青豆アイスが食べたくて、ここを通るコースを組んでいたのだ。往路時にいなかったので半ば諦めていたが、復路で見事に再会を果たし、この日の2度目の休憩は幸せにも青豆アイスであった。

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↑おっちゃん、会いたかったぜ!!

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↑幸せ!!!!!!!!!

 

 さて、この日のラストビューは、プノンバケン寺院という、丘?山?の上に建つ遺跡からの夕景の予定。麓から約25分ほどで頂上に到達すると、日没予定時刻の1時間ほど前にも拘らず、夕焼け狙いの観光客ですでに埋め尽くされていた。いい時間には入場制限もあるそうで、早めに着いておいて良かった良かった。とはいえ1時間、することもないので、日陰を見つけて、ここまでの旅日記をノートにつけたり、ひたすらぼんやりしたり、明日の行動を計画したりして過ごした。とにかく日差しが強いので、やはり日陰は人口密度というか人気が高かった。

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↑山登り、約25分・・・

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↑夕日を見に集まる人々。

 


 いよいよ太陽が傾き始めると、日陰にいた人々が一斉に西側へと移動し始めた。ホンキのカメラマンなどベストオブベスポジを確保することに全てを賭けた人々は、我々が日陰に避難している間もジリジリとここでスタンバイしていたのだろう。敬意を払って、ほどほどのポジションから夕日を楽しむことにした。いやはや、すばらしい夕日だった。太陽が地平線、いや、森に沈んでゆく姿も、その後光に映える遺跡と木々も、アァ、地球!!という気持ちよさだった。

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↑Awesome!!!!

 

 太陽が落ちきる前に帰路につかねば、帰りはまた街灯ひとつ無い荒れた道をライト無しのママチャリで走ることになる。まだ眺めている人も、やっと入場制限が解けて今から見にくる人もいる中、さっさと切り上げることにした。
 駐輪場に戻ると、たくさんのトゥクトゥクとバイタクが集まってきていた。確かに、どう考えてもここはドル箱だ。実は夕日を待つ間に翌日の計画が閃いたので、時間的に実現可能か探るべく、何人かのバイタクドライバーに市街地からここまでの所要時間と料金の目安をリサーチした。どうやら実現できそうだということが判明し、まずは取り急ぎ、帰路に着いた。地図上では前日よりもショートカットできる道をとってみたのだが、やっぱり途中で完全に陽は落ち、しかもこの道が前日のそれよりもさらに過酷なボッコボコで大きな穴ぼこがそこかしこにあり、真っ暗の中、車のヘッドライトだけを頼りに「うをっ!危ねっ!!」とつい口に出しながら、どうにか事故なくレンタルサイクル屋へと帰着した。
 しかしあの穴ぼこはなんなんだろう?樹木を抜いた跡だろうか?四輪車ならいいが、原付なんか吹っ飛ぶだろうに。スピードも出してるし。アジアの国々を訪れると、こんなナントナクな感じでよく事故が起きないなぁと感心させられる。この二日間でカンボジアでの運転感覚にはだいぶ慣れたと思うが、穴ぼこ夜道はもうイヤだ・・・なんてことを思いつつ、自転車を返却して、宿へ戻るのであった。