旅するラコブログ

バックパック旅行記や、辛いもの、ビールのこと、書き留めておかなきゃ忘れそうな些細な思いを綴ってゆきます。

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016*プノンペン2日目③ 〜安定の迷子〜*

旅日記です。自分の方向音痴は自覚していたのですが、本気で自分のことが心配になった迷いっぷりでした。そして、この日のオッチョコチョイっぷりも大変なものでした。後から発覚する忘れ物やブッキングミスもあり・・・疲れていたんでしょう。そういうことにしておきたいです。

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↑駄菓子屋さんで出会ったアイスたち。袋の口、開いてるんです・・・

 

プノンペン2日目③ 〜安定の迷子〜*

 残酷でお腹いっぱいになって博物館を後にし、群がるトゥクトゥク勧誘を振り切って、徒歩で1.5キロ程離れた シルバーパコダ にでも行ってみようかと歩き始める。この日は深夜バスの出発まで、とにかく時間はたっぷりあるのだ。パコダには特に興味はないのだが、お散歩に当たって差し当りの目標物としてのパコダというわけだ。途中、駄菓子屋さん(?)で、私の好きそうな雰囲気のアイスキャンディを発見。マンゴーやドリアンなどのフルーツ系にも惹かれたが、興味深かったのが 黒米 と 青豆。とても迷ったが、店員さんのオススメで青豆とチョイス。販売形状としては日本で売られているいわゆる個包装のアイスバーだが、・・・デフォルトで袋の口が開いている!最初に手に取った時は不良品かと思ったのだが、見れば全品オープンマウスではないか。異物混入とかなんとか、そういった概念が土台ないんですね。それはそれで、なんだか信頼できてしまう気がします。それはさて置き、このアイスがとても美味しかった!ココナツミルクがベースなのか、脂肪分が植物性のようでとてもあっさりしていて、ほのかに甘く煮込んだ青豆の風味もスンバラシイ!こんな美味しいアイスキャンディーが1000リエル(約25円)だなんて!しかしさらなる驚きが!なんとアイスの棒が折れているではないか!これはデフォルトではあるまいが、いやはや、これが日本ならばお客様センターに直送である。

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 ・・・とアイスの余韻に浸りながら歩くこと小一時間。真反対方向に歩いていたことに、やっと気がつく。
よくここまで気付かずに、というか、途中何度も確認しながら歩いていたにも拘らず、それでもきづかなかった自分に自分でビックリ。すごいね私。と感心しつつ引き返すのだが、その後にも10回以上道を誤り、サンダル擦れも限界に達したので絆創膏が買える店を探しつつ、何屋か解らない何でも屋風のお店で絆創膏を1枚2.5円で購入し、喉もカラカラだったので、同店で缶ビールも購入。なぜかストロー付き。この時は戸惑ったが、この後も何度か缶ビールにストローが添えられる場面があった。諸々の要素から鑑みると、缶に口を付けることが衛生的でないという考えなのではないかと推測される。アイスの口は開けっぱだけど。缶ビールを飲みながら歩いていると、人通りの多くない路地であったが、すれ違う人にほぼ二度見された。歩きながら食べることはあっても、ビールを飲むというのは非常識のようだ。これはいかん、と気づき、半分くらい飲んだところで排水口に流し、ソソクサと空き缶をゴミ箱にポイしたのであった。

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↑絆創膏。粘着力が弱く、すぐに取れちゃった。


 
 さて、そんなんこんなで想定の倍以上の時間をかけて、シルバーパコダに辿り着いた。が、やはりあまり興味が湧かず、外からなんとなくそのフォルムを眺め、近くを流れる トレンサップ川 の川辺で、木陰を探して横になってみた。

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・・・気持ちいい〜

 どうやら疲れていたようだ。一息ついて、荷物を預けているゲストハウスに戻ることにした。その道中でワインショップを発見。プノンペンメイドのお酒はないかと尋ねると、幾つかのリキュールを紹介された。まだ1都市めで荷物を増やしてはいけないと思い、バナナとシナモンの入ったリキュールを極小瓶で購入。帰国したら妹と飲もう。
 ゲストハウスの近くの食堂の店先では、昨日も気になっていたのだが、ヤキトリと同じノリで蛙が丸焼きにされていた。気になる・・・。蛙は食べたことがない訳ではないが、美味しかった記憶はない。しかしそれは丸焼きではなかった。みんな食べているところろ見ると、日本の蛙より美味しいのだろうか?おなか壊したりしないだろうか?怖いならやめておけばいいのだが、好奇心には勝てなかった。ハエだらけの席に通され、蛙(約100円)をいざ実食!味としては、聞かずに食べたら鶏肉。が、蛙で食あたりになったという話が頭をチラつき、味に集中できなかったというのが正直なところ。鶏肉みたいと言いながらのチキンハートである。

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ぴょん吉・・・・

 

 さて、ゲストハウスに戻ると、何はともあれ日焼け止めと汗と砂ぼこりでベットベトの顔を洗わせてもらった。(この時、脱いだ帽子を洗面所に置きっぱなしにしてしまった。)顔がサッパリしたところで、ゲストハウス1階のバーでとりあえず生ビール。(言い忘れてましたが、新鮮な美味しいラガーが、何と約100円ですよお父さん!)ここのバー、オープンテラスでソファーもあって、とても寛げる。宿泊者は私以外全員西洋人で、このバー空間だけ見るとカンボジアだとは思えない。
 一杯飲んだら、時間つぶしにまたマーケットでも行ってみるか〜と考えていると、オーナーがやってきて、バスの出発前にシャワーも使っていいよ、とのお声がけをくださった。それはありがたい!せっかくなら汗をかく用事を全部済ませてからが良いなと思い、先にマーケットへ向かうことにする。空腹感はなかったが、生春巻きのようなものが気になっていたので、興味を満たすべく購入。ものすごく普通だった。普通だという結果に納得し、ゲストハウスに戻る道中、また道を間違える。もはや才能だと思った。

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↑しっかり美味しいビール、約100円!

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↑日本のベトナム料理屋さんの方が美味しいかな。

 

 ゲストハウスに戻って、ふと気づいた。

・・・・・あれっ?私、キャップ被ってなくない?
どこ行ったんだろう?さっきバーで飲んでるときには被ってなくって、えっと、えっと・・・あ!!!顔洗った時だ!!慌てて洗面所を探すも、見当たらない。スタッフに聞きまくったのだが、誰も見ていないという。ガーーーン。気に入っていたのに・・・・。ショックである。全くもって高価なものではないし、むしろ使いすぎて少し壊れていたのだが、それだけ愛着のあるキャップだったのだ。
 しかし、取り乱していても仕方がないので、とにかくシャワーを使わせてもらうことにした。昨夜泊まったドミのシャワーを使わせてもらえるとのこと。ちょうど部屋には誰もいなかったので、入り口から死角になるところに脱いだ下着を引っ掛けて、シャワーを浴びた。キャップ、見つからないかなぁ・・・と思いつつ、シャンプーとボディーウォッシュでサッパリして、しかしこの時バスタオルがなかったので、人が来たらハダカンボウで鉢合わせだ!と大急ぎで服を着て、ロビーへと降りたのだが・・・本当にこの日は、注意散漫だった。
・・・死角にぶら下げたおパンツとブラジャーを忘れてきたことに気づくのは、次の街シェムリアップに着いてからなのであった。

 もうキャップのことは忘れることにして、深夜バスのピックアップまでもう一杯ビールを飲みながら、シェムリアップでのゲストハウスをブッキングしようと腰を落ち着けた。ブッキングも完了(またこれが注意散漫で・・・結果は追々)し、手書きの日記をつけ始めたところで、人懐っこい男性スタッフが片言の英語で話しかけてきた。片言な上に訛りもすごい(人のことは言えないけれど)ので一問一答にとても時間がかかったが、とにかく私の年齢で女性が結婚もせず一人で海外旅行をしているという状況が全く飲み込めないようで、「Why!?」の連発。(このくだりは、*ラコ論〜(36歳・女性)*編をご参照ください。)最後には「僕と結婚しよう!」と言い出したので、言葉がわからないふりして笑ってごまかしつつ、バスのピックアップ時間はとうに過ぎているのに、一向にやってくる気配はない。遅れるものだとは聞いていたが、なんだかんだで30分以上過ぎている。

 あまりの遅さに不安を募らせつつ、次回へ続く。

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↑日本語を教わるふりして、この後、愛の告白・・・

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↑こんなおばさんじゃなくて、現地で可愛い子を見つけてくだされ!