ラコポエム
*ラコポエム*
いつからだろう、僕がここのメンバーになったのは。
もしかしたら、最初は何かの間違いだったのかもしれない。
それとも、誰かの埋め合わせだったのかな?
どう考えても異質である僕が、なぜここに連れてこられたのか・・・
・・・・うん、さっぱりわからない。
ま、きっかけなんて、もうどうでもいいんだ。
僕がここにいることに、今や誰も疑問を持たないんだもの。
メンバーたちは僕を差別しないし、ほら、傍から見ているあなただって。
僕の存在に違和感を覚えないどころか、もし僕がいなかったら物足りないとすら思うかもしれないよ。
って、ちょっと傲慢な言い方だったかな。
でもね、僕は僕がここにいることに、誇りを持っているんだ。
もちろん入って間もない頃は、出自の違いが気まずくって、ここに連れてこられた運命を憎んだりもしたよ。
「あいつは堅物だから」なんてのけ者にされた日には、特にね。
でも今は違う。
このメンバーといることが自然なんだ。
そしてメンバーの一員として、僕は僕の在り方を自覚しているつもりさ。
堅物だって?望むところだ!
他の誰にもない、唯一無二の個性だろ?
なんてこと、あたらめて言うこともないんだけど・・・
実は今日、もう自分でも忘れかけていたことを、不意に思い出させてくれた人がいてね。
「ミックスナッツに入ってるコレ、なにげにナッツじゃなくね?」
そう、僕はジャイアントコーン。トウモロコシだけど、ミックスナッツの一員さ。