旅するラコブログ

バックパック旅行記や、辛いもの、ビールのこと、書き留めておかなきゃ忘れそうな些細な思いを綴ってゆきます。

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016 *シェムリアップ1日目④〜夜のシェムリアップ〜

旅日記です。この日は昼食も食べずにひたすら自転車を漕いでいたので、ハラペコリーヌ&喉カラカラで迎えた夜ごはん。ビールだビール!そして同室の旅人たちの人間模様の妙です。。。。。

f:id:raco-tabi:20170531113036j:plain

↑ナイトマーケット。賑やかです!宿の前の道がコレなんで、騒々しいっちゃ騒々しいんですが、私はこうゆうの好きです。

 

シェムリアップ1日目④ 〜夜のシェムリアップ

 レンタルサイクル店に着くと、これまた偶然にも自転車返却中のタクさんと再会。本当によく会う。
 このレンタルサイクルショップがツアー会社も併設しており、ここでバンコク行きのバスを手配することにした。タクさんには先に宿に戻ってもらい、ツアーバスを吟味。20ドルで、水とスナックがFreeだという(ウソでした・・・)ツアーバスにした。
 
 さて、宿に帰るとタクさんがいて、一緒に夕食を、というような流れになった。汗と砂でベットベトの身体をシャワー(お湯ではなくほぼ水だけど、暑いので問題無い)で流して、街へ出た。 

 夜のシェムリアップは賑やかな繁華街で、様々な種類の飲食店にマッサージ店などがひしめき合っている。見て回るだけでも楽しそうだが、タクさんは”少年の店”がお気に入りで、今日もそこで食べるというので付いて行った。”少年の店”とタクさんが呼んでいるのは、繁華街からは少し外れた道端でおばちゃんが営む屋台で、10歳くらいの少年が調理してくれる、ヌードルやチャーハンの店だった。タクさんは「1ドルという安さで食べられるのは、カンボジアではここだけだ」と繰り返し熱弁していたが、むしろプノンペンでは殆ど1ドルだった・・・が、反論するほどのことでもないので「へえ」と言っておいた。少年の料理は普通に美味しかったが、1日サイクリングの後の缶ビールが格別に美味しい!!こう言っては身も蓋もないが、ビールを美味しくするのは1日の頑張りだ。

f:id:raco-tabi:20170531113458j:plain

↑”少年の店”(命名・タクさん)

f:id:raco-tabi:20170531113550j:plain

↑私の頼んだ、ナントカヌードル。スナッキーな平打ち麺を炒めて目玉焼き乗っけ。素朴な味わい。

f:id:raco-tabi:20170531113609j:plain

↑タクさんが頼んだ、ナントカヌードル。こちらは細麺。チキンラーメンの麺にほぼ近い。


 食事を終えて少年にありがとうを言い、PUB STREETを散策。適当なカフェバーに入りビールを頼むと、中ジョッキ程度の生ビールが0.5ドルでしっかり美味しい!カンボジアバンザイ!飲みながら、タクさんのこれまでの旅の話を聞かせてもらった。オーストラリアで車上生活をしていたり、オーストラリアは物価が高くてやってられないという話や、オーストラリアはメシがまずいなど、他の国の話も聞いたはずなのに、オーストラリアへの愚痴ばかりが印象的だった。また、バンコクにも長く住んでいたそうで、バンコクは何を食っても旨い、何を買っても安い、人々が優しい、とかなりの推しで、私のタイへの期待を膨らませてくれた。

f:id:raco-tabi:20170531114222j:plain

↑PUB STREET。この通りは比較的新しいというか、欧米ライクなオオバコのバーが軒を連ねている。

f:id:raco-tabi:20170531114245j:plain

↑ビール安っ!!!!!


 どうでもいいが、タクさんはめちゃんこ爪が長い。旅の途中で爪切りをなくしたらしい。ラコちゃん爪切り持ってない?と聞かれたが、ヤスリしか持ってきていなかった。買えばいいのに、というと、どうせすぐ無くすし、誰かに借りるから、と断固購入拒否。ギャルの付け爪ばりに長かった。汚いし。早く爪切り持ってる人に出会えますように。

f:id:raco-tabi:20170531114526j:plain

↑安いだけじゃなく、しっかり美味しいピルスナー!越しの、タクさん。神よ、彼に爪切りを与え給え!!

 

 カフェを出て、1ドルマッサージを体験してみた。何というか、友達にちょっと揉んでもらってる程度の可もなく不可もない感じで、1ドルなら文句はないけれども、なるほどこういうものか、と納得。コンビニで缶ビールを買って、宿のフロント横がオープンテラスになっており、そこで飲んでいると、タクさんと、同室のメキシコ人、宿のオーナーの奥さん(英語不可)などもやってきて、団欒のひと時となった。タクさんは翌夜にベトナムへ向かうことにしたそうだ。

f:id:raco-tabi:20170531114750j:plain

↑マッサージちう。

f:id:raco-tabi:20170531114907j:plain

f:id:raco-tabi:20170531114940j:plain

↑コンビニには輸入ビールも。日本のビールも各社取り揃えてございますが・・・

f:id:raco-tabi:20170531115108j:plain

↑これ。「Angkor(アンコール)」というのがカンボジアブランドなんですが、それと勘違いして買った「ANCHOR(アンカー)」。シンガポールのブランドだそうです。

 


 それにしてもタクさんは私より長くカンボジアにいるのに、未だにカンボジア通貨”リエル”を”ルピー”と言っている。しかも、リエルはカンボジア以外の国では両替できないので、カンボジアを出る前に全部のリエルをドルに替えておかなければならないのだが、彼はこの時点でかなりのリエルを所持している上に、「ベトナムでもルピー(リエルのこと)使えるっしょ」と寝ぼけたことを言っている。出国前にドルに替えなきゃだめだよと教えても、こっちはレートが悪いからどうのこうのと言って聞き入れてくれなかった。(数日後、「リエル・・・・ベトナムで使えないどころか両替すらできん!!」とメッセンジャーが送られてきた。言わんこっちゃない。)

 

 明日はアンコールワットサンライズを見るという選択肢もあるが、ゆっくり起きてゆっくり廻ろうと決め、ベッドに入った。が、二段ベッド上階のスペイン人がやたら寝返りを打つので、その度に目が覚めてしまう。挙句にそのスペイン人、iPhoneを私のベッドに落っことして「拾ってくれ」と言ってきた。探してみたが真っ暗で見つけられず、今夜は諦めてもらった。
 そういえばこのスペイン人、夜に部屋へ戻った時、同室のメキシコ人に、なぜテロは無くならないのかとか、政治や宗教のことなどを涙ながらに熱弁していた。彼がいつからここにいていつまでここにいるのかわからないが、どうやらこの近くでアルバイトをしているそうだ。沈没バッパー(旅先に居着いてしまうバックパッカー)だろうか。人生いろいろだ。iPoneを失って、彼もやっとおとなしく眠ったようだった。おかげでこちらも眠りにつくことができた。