読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

旅するラコブログ

バックパック旅行記や、辛いもの、ビールのこと、書き留めておかなきゃ忘れそうな些細な思いを綴ってゆきます。

旅日記です。アンコールワットを後にして、ただの(根に持って強調しますよ、最後まで読んでください!)ルームメイトであるタクさんと、アンコールトムを目指します。

f:id:raco-tabi:20170506114935j:plain

↑ゾウですね。

 

シェムリアップ1日目② 〜タクさんとアンコールトム〜*

 アンコールワットを後にして、タクさんと共にアンコールトムへ向けてサイクリングをスタート。タクさんは昨日も遺跡群を周っていたとあって、道順など迷いなくスイスイと進んでゆく・・・と言ってもほぼほぼ一本道なので、さほど迷う要素は(普通なら)ないのだが。そんなことより、日常であれ旅先であれ誰かと行動を共にすること自体が私にとってはとても新鮮な状況で、それを楽しめている自分が嬉しかった。

 ところでこの遺跡群は、主に森林の中に同居している。遺跡と遺跡を結ぶ道は、舗装されているところもあるが、ただの砂道であるところも多い。自動車も自転車も共用で、交差点であろうが何だろうが、信号機はない。ただただ、対向車や周りの車両の雰囲気を汲み取って、何となく成立してしまっている。カンボジアは右側通行の国。左折となるとどの程度の車をやり過ごせばいいのやら最初はオドオドしっ放しであったが、自動車に並走してシレっと曲がるのが得策と学んでからは、すっかり流れに乗れるようになった。どの国に行っても感じることは、その国の交通マナーに馴染めた時、そこの文化に溶け込むための一つのステージをクリアーしたことになるということだ。インドで行き交う車を掻き分けて道を渡れるようになった時など、ちょっとだけインド人に近づけたような気持ちになったものだ。
 それよりも自転車で厄介なのは、舗装のところどころに50cm〜1m程の掘り返されたような穴が空いていることで、うっかりこれに嵌りでもしたら大転倒は避けられないだろう。明るいうちなら回避できるが、日が落ちてからの運転(翌日に体験することになるのだが)は、大げさでなく死と背中合わせだ。

 そんなこんなで森林の中を気持ち良くサイクリングして、アンコールトムに到着。アンコールトムは、敷地面積としてはアンコールワットの4倍ほどの広さ。3キロ四方の広大な都城跡だ。
 さて、ここでも、とにかく広すぎ且つ見所ばかりでどこからどう見て回れば良いものか見当もつかなかった。加えてタクさんがどんなペースで遺跡を眺めるタイプのヒトなのかもわかっていない。そう、例えば一緒に行くのは初めてのヒトとの美術館やショッピングなど、相手のペースやモチベーションに慣れるまでは、ちょっと気を遣うものなのだ。しばらくは、自分も楽しんでいる雰囲気を出しつつも、タクさんのスタンスを探っていた。どうやら彼は写真を撮ることが目的で、これぞという被写体を見つけては、ツレはほったらかしでサッサとどこかへ行ってしまう傾向があった。となれば、こちらも楽だった。というのも、こちらには特段お目当ての彫刻や建物があるというわけではなかったので、はぐれない程度にタクさんにくっついていけば、無目的にフラフラしているよりも有意義な見学になるという訳だ。

f:id:raco-tabi:20170506113730j:plain

↑カメラとタクさん。


 しばらくすると突然空がゴロゴロと鳴りだし、あっという間に豪雨となった。そのうち止むんじゃないかなぁ、と二人して遺跡で雨宿りをしていると、中国人観光客の一群も雨宿りにやってきた。そんなに広いスペースではなかったが、仲良く詰めれば全員入れるかな・・・という所に、まぁ傘をさしたまま入ってきて畳まないわ(何しに屋根のあるところに入ってきたんだ?)、先にいた我々を押し出すわ、座り込むわ、お菓子を食べ始めるわ、オイオイオイオイ勘弁してよ。と思っていると、半ギレのタクさんが結構なボリュームの日本語で彼らの悪口を言っている。こういう時、先にキレられると逆に怒りの気持ちがひいてしまうから不思議なもので、まぁまぁそう言わずに・・・と、さっきまでイラついていた自分を棚に上げて、寛容な人物のような態度を見せる私は、ちょっとずるい。

f:id:raco-tabi:20170506112549j:plain

↑マナー違反、ダメ、絶対。ていう顔。


 30分も待つと雨は上がり、うっすら陽が差してきた。よかったよかった、ということで見学再開。しかし、昨日の荒天を鑑みて早めに廻ろうというタクさんの提案で、サクサクと見て回り、アンコールトムを後にした。
 ところでアンコールトムの駐輪場にいた西洋人の旅人がタクさんに話しかけてきて、彼は前々日にタクさんと知り合った人だそうなのだが、彼に「タク、その日本人(私)はトモダチなのかい?」と聞かれたタクさんが「いや、宿が同じというだけで、トモダチではない」と答えていて、言いたいことはわからなくないが、トモダチであるとは何なのか?と考えてしまった。
 ・・・・半日も一緒にサイクリングしたら、もうトモダチでええやん!

 というわけで、トモダチ片思いのタクさんと次の遺跡を目指すのであった。