旅するラコブログ

バックパック旅行記や、辛いもの、ビールのこと、書き留めておかなきゃ忘れそうな些細な思いを綴ってゆきます。

ラコ論 *紙幣を揃える国*

こんにちは。今回は ラコ論 です。日常や非日常でフと抱いたプチ疑問やプチ発見を少しだけ掘り下げて、それ以上掘り下げないコーナーになるかと思います。

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内容とは関係ないけど、フランクフルトでマンガ肉をイタダキマ〜スの画。

 

*紙幣を揃える国*

 お札の向き、揃えますか?
 私は可能な限り、いや、よほどの事情がなければ、揃えます。自分のお財布のお札は、全員同じ方向を向いています。また、お釣りを渡す際には確実に向きを揃えて肖像画がお客様から見て正面になるように渡しますし、そのためにレジに収納する時点で揃えておくようにします。マストです。まあそこまでこだわる人じゃなくても、揃えてあることに違和感はないじゃないですか。

 でもこの習慣、海外でもあったっけ?お札の向きを揃えてるのって日本くらいなんじゃないの?という ラコ論 です。

 どうでしょう?海外で私の赴くところが軒並みB級だからなのか、紙幣は大概バラッバラの向きで渡されたと記憶しています。上等のホテルやレストランなんかでは、揃えられているのでしょうか(その可能性はかなり否定できません)。けれど一般的に、人々が財布の中の紙幣の向きを揃えているかといったら、そこも無頓着だった気がするのです。そんなにじっくり観察していた訳ではありませんが、印象として。紙幣の上下裏表を揃えるというアイデアというか概念が、そもそも無いのではないかと思うのです。彼らに「なぜ揃えないの?」と尋ねたら、「なぜ揃えるの?」と逆に聞き返されるのではないかと。

 ・・・あれっ?そうですよね。なぜ揃えるんでしょう?日本人。

 A型が多いから?揃っている方がきちんとしているように感じますね。この辺りの感覚が要因だとしたら、要は国民性というか、人々の性格に起因しているということになるのでしょう。であるならば、A型的センスが唯一共感できた国・ドイツで、お札揃える問題をもっと観察しておきべきでした!トランジットでしか訪れていないドイツですが、スペインのチャランポラン(失礼!)を経てからのドイツのキッチリさには、日本に帰ってきたかのような親近感と安心感を覚えたものです。もしもドイツに紙幣を揃える習慣があるならば、『国民性が要因』説はかなり有力になるかと思われます。

 また、日本人の「物を大切にする」或いは「物にも魂が宿っている」といった感覚も関係しているのではないかと考えられます。お財布にしまう時に紙幣の向きを揃えないとお札同士が喧嘩をするとか、上向きに収納すると金運が上がるとか、ご祝儀の時はピン札でこっち向き、香典の時はピン札NGで向きはこっち・・・・と、ただのツールとしてだけでなく、紙幣自体が意味のある物だという感覚があるように思うのです。粗末に扱ったらバチが当たるように感じるところ、ありませんか?
 その点、海外ではどちらかというと、お金そのものはただの道具・モノで、しかも紙それ自体は自分の所有物ではないですから、物質的には大切に扱うという感覚がないのかもしれません。海外の紙幣に、時折とんでもなくクッシャクシャのものが混ざっていて驚く事がありませんか?あれは紙質の差も大きいかとは思いますが、扱い方の問題もあるのではないかと思うのです。
 
 なんてことをボンヤリ考えたりしましたが、厳密に立証するほどの事ではありません。けれど今度旅をする際には、その国の人々の財布の中をつい観察してしまいそうです。日本以外に『紙幣揃え国』を見つけたら随時発表したいと思いますので、こう、ご期待、です。