旅するラコブログ

バックパック旅行記や、辛いもの、ビールのこと、書き留めておかなきゃ忘れそうな些細な思いを綴ってゆきます。

ラココラム *旅のスタイルが変わった件*

今回は ラココラム です。

La コラム ラコラム など名称のバリエーションいろいろ思いついたんですが、思いつきすぎてどうでもよくなってきたので、シンプルに ラココラム と致しました。

バックパッカーたちの旅の仕方が、ここ二、三年で革新的に変化していて驚いたってお話です。

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ガンジス川、2003年

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コルカタで日本人の爺さんと 2003年

 

*旅のスタイルが変わった件*

 2016年(以下、「今回」と称す)のアジア旅以前にガチの一人旅をしたのは、2013年のインドでした。3年のブランク。今回の旅で驚いたのは、この3年間での、旅人たちの旅スタイルの変わりっぷりでした。最初はなかなか追いつけず、今回の旅の終盤にしてやっとこのナウなスタイルにやっと馴染めたというのが実際のところでした。この、短期間における小さいように見えてスンゴイ変貌について記しておこうと思います。

 3年前の私は、実にアナログな旅をしていました。まず、『地球の歩き方』がなければ、歩き方がわからない。地図(見ても彷徨うんだけどね)を見るのも『歩き方』。見所候補も『歩き方』。宿を探すのも『歩き方』。文字どおり、『歩き方』がなければ歩けなかったんですよ。もちろん当時もインターネトで諸々探すこともあったけれど、いかんせん現地に入ってはネット環境が限られているので、それらは事前の調査に使うだけだったんです。

 ところがですよ!

 まず、宿の予約。以前は、最初の一泊目の宿だけは日本で予約していこう、と、『歩き方』掲載のゲストハウスをメールで予約。その後は、次の街に到着したらまず歩いて宿探し。ゲストハウスが集まっている場所を探して、宿を訪ねては部屋をチェックして値段交渉。幾つかの宿でそれを繰り返し、一番条件のいい宿に決めて、やっと荷を降ろすというのが定石でした。
 しかし、今は違うんです。ホテルの予約アプリがめっちゃ充実しているのですよ。一軒一軒見て回らなくても、外観から内装までしっかり写真でチェックできるし、宿泊代金も明瞭で、値段交渉の手間もなし。世界中の旅人たちからの口コミも閲覧できるので、清潔さの度合いやWi-Fi環境の良し悪しもだいたいわかります。しかも、場所によっては、現地で当日飛び込みで泊まるよりも割安になっていることもあるんです!当然、地図も添えられているので、宿屋街から外れた立地に穴場のゲストハウスを発見できたりもするワケです。
 もちろん足を使っての宿探しそれ自体にも面白さはあったけれど、圧倒的に時間を節約できるというのは、リミットのある旅先でのスケジューリングにはありがたいところ。アプリも幾つかの種類があって、人それぞれ気に入ったものがあるようだったけど、『Agoda』『Booking.com』『Hostelworld』の順で人気があったという印象でした(2016年、ラコ調べ@東南アジア)。

 次に、地図。多分に洩れず、以前はペーパーマップを使用しておりました。行きたいところにペンで印をつけて、ピーっと線を延ばして「何々」と施設名とか書いて。
 しかし、今は違うんです。地図アプリがあるんです。いや、もちろんそんなものはずっと前からあったのですが、性能が全然違うんです。精度という面ではもちろん、決定的な違いは、ネット環境に無くても使えるアプリがあるということなんです。
 『maps.me』というアプリを教えてもらったのは、カンボジアにいた時かなぁ?失念したけれど、とにかく海外に上陸したらまずケータイスマホ機内モードにするというのが鉄則で、ホテルや店舗のWi-Fiに頼るしか無く、そうなると必然的に移動中は地図アプリも見ることができませんでした。ところがこのアプリ、一旦その地域のデータを入手すれば、その後はWi-Fiなしでいつでもどこでも、自分の位置と地図を確認することができるのです。これは本当に画期的でした。
 例えば初めて降り立った街で最初にトゥクトゥクに乗るときの値段交渉。長距離バスなどでは降車場が街のどの辺りなのか明確ではない場合も多々あり、降り立った場所が不明だから目的の宿までの距離も不明、となるとドライバーの言い値がどの程度の妥当性(最初っから妥当なんてことはナイのだけれど)もわからないじゃないですか。このアプリがあれば現在地がわかるので、交渉もしっかりできるのです。また、たまにわざと遠回りされたり、ドライバーが提携している宿や店に勝手に連れていいかれたりすることもあるのですが、現在地が常に把握できるので、そういった被害を防ぐことができるのです。そして当然、自分の足で移動する時も。自分がどっちに向かっているのかわかるので、こんな私でも彷徨うことが少なくなりました(迷うんかい)。
 また、地図上にドロップピンを着けられるので、行きたいところの候補地がペーパーのようにごちゃごちゃしなくて見やすいです。これはまぁ普通に便利という点ですけどね。
 とにかく、Wi-Fiないのに使える!というのが革新的だったのでした。

 あと、おなじみのFaceBookの存在。かつては住所交換やメアドの交換であったのが、今や猫も杓子もFBですね。友リク一つですぐにお互い連絡も取れるし情報交換もできる。旅中も別れてからも、わざわざ連絡を取らずとも気軽に繋がっていられる。FBやってないって旅人、コダワリある1人を除いて、出会わなかったです。大袈裟じゃなくて。

 そして極めつけ。さっき『maps.me』がオフザWi-Fiで使えることを散々賞賛した後にアレですが・・・SIMロックの解除!!!これは大きかった!!!
 これはタイからミャンマーまで一緒に旅をしたドイツの女の子に教わり、且つめっちゃ助けてもらって、やっとの事で解除に成功して、ところが現地で買ったプリペイドSIMをセットしてからもなかなか作動しなくて、現地のその通信会社のショップに行ってもスタッフさんも原因がわからず四苦八苦の結果、なぜ使えるようになったのか全員「!?」だったけれど不意に開通、という紆余曲折を経たのですが、とにかくまぁ便利なこと便利なこと!
 先の『maps.com』はもちろん使い続けましたが、どこからでもホテルの予約ができるし、調べ物ができるし、LINEもFaceBookもできるし、本当に便利です!
 こんなことを言うと「旅先まで来てLINEなんて」と思われるかもしれませんが、いやいや大事でした。例えば旅先で知り合った人と、次の街でまた会いましょうなんて時。お互い流浪の旅なので、じゃあ何月何日の何時に何処で、何て約束はしたくありません。かといって、お互いが良いタイミングでWi-Fi環境にいるとも限らないじゃないですか。となるとやっぱり、交信手段があるというのはとても助かります。
 そして言うまでもなく、どこでも調べ物ができるというのは本当に役に立ちますね。ガイドブックを持ち歩かなくてもいいし、いろんな国の友達と情報交換するにも、ネット情報であればだいたい英語のページがあるので、共有しやすいですしね。

 「何でもかんでも便利が良いってもんじゃなかろう。アナログにはアナログの良いところがあり、苦労こそが旅の醍醐味じゃないか。」という意見もあるでしょう。そういう面も確かにあるかと思います。ただ、そのことで旅の楽しみが損なわれてしまうと感じることはなく、むしろ旅先で出会った友達と過ごす時間を多く持てたし、現地での楽しみ方の幅が広がりました。
 FaceBookやLINEの普及に関して言えば、旅で出会った人たちと連絡先を交換する際、みんながそれらを使っている中、頑固に「いや、私は紙とペンで」とこだわるのも面倒っちいじゃないですか。みんなと共通のツールを使うのも、歩み寄りってもんじゃないかという気がします。

 以上、パスポートとスマホがあれば旅ができるようになってました、というお話でした。

 

 あ、大事なことを忘れていました!

 昔も今も、みんながやってること!

 新しい国に入国したらまず、手の甲にその国の「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」「ディスカウント」をペンで書きます。これ、永遠の必須アナログ!

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タイとミャンマーの国境の町(タイ側)2016年。彼女たちが教えてくれなかったら、現地SIM使えなかった〜!

 

 

 

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016 *シェムリアップ1日目④〜夜のシェムリアップ〜

旅日記です。この日は昼食も食べずにひたすら自転車を漕いでいたので、ハラペコリーヌ&喉カラカラで迎えた夜ごはん。ビールだビール!そして同室の旅人たちの人間模様の妙です。。。。。

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↑ナイトマーケット。賑やかです!宿の前の道がコレなんで、騒々しいっちゃ騒々しいんですが、私はこうゆうの好きです。

 

シェムリアップ1日目④ 〜夜のシェムリアップ

 レンタルサイクル店に着くと、これまた偶然にも自転車返却中のタクさんと再会。本当によく会う。
 このレンタルサイクルショップがツアー会社も併設しており、ここでバンコク行きのバスを手配することにした。タクさんには先に宿に戻ってもらい、ツアーバスを吟味。20ドルで、水とスナックがFreeだという(ウソでした・・・)ツアーバスにした。
 
 さて、宿に帰るとタクさんがいて、一緒に夕食を、というような流れになった。汗と砂でベットベトの身体をシャワー(お湯ではなくほぼ水だけど、暑いので問題無い)で流して、街へ出た。 

 夜のシェムリアップは賑やかな繁華街で、様々な種類の飲食店にマッサージ店などがひしめき合っている。見て回るだけでも楽しそうだが、タクさんは”少年の店”がお気に入りで、今日もそこで食べるというので付いて行った。”少年の店”とタクさんが呼んでいるのは、繁華街からは少し外れた道端でおばちゃんが営む屋台で、10歳くらいの少年が調理してくれる、ヌードルやチャーハンの店だった。タクさんは「1ドルという安さで食べられるのは、カンボジアではここだけだ」と繰り返し熱弁していたが、むしろプノンペンでは殆ど1ドルだった・・・が、反論するほどのことでもないので「へえ」と言っておいた。少年の料理は普通に美味しかったが、1日サイクリングの後の缶ビールが格別に美味しい!!こう言っては身も蓋もないが、ビールを美味しくするのは1日の頑張りだ。

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↑”少年の店”(命名・タクさん)

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↑私の頼んだ、ナントカヌードル。スナッキーな平打ち麺を炒めて目玉焼き乗っけ。素朴な味わい。

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↑タクさんが頼んだ、ナントカヌードル。こちらは細麺。チキンラーメンの麺にほぼ近い。


 食事を終えて少年にありがとうを言い、PUB STREETを散策。適当なカフェバーに入りビールを頼むと、中ジョッキ程度の生ビールが0.5ドルでしっかり美味しい!カンボジアバンザイ!飲みながら、タクさんのこれまでの旅の話を聞かせてもらった。オーストラリアで車上生活をしていたり、オーストラリアは物価が高くてやってられないという話や、オーストラリアはメシがまずいなど、他の国の話も聞いたはずなのに、オーストラリアへの愚痴ばかりが印象的だった。また、バンコクにも長く住んでいたそうで、バンコクは何を食っても旨い、何を買っても安い、人々が優しい、とかなりの推しで、私のタイへの期待を膨らませてくれた。

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↑PUB STREET。この通りは比較的新しいというか、欧米ライクなオオバコのバーが軒を連ねている。

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↑ビール安っ!!!!!


 どうでもいいが、タクさんはめちゃんこ爪が長い。旅の途中で爪切りをなくしたらしい。ラコちゃん爪切り持ってない?と聞かれたが、ヤスリしか持ってきていなかった。買えばいいのに、というと、どうせすぐ無くすし、誰かに借りるから、と断固購入拒否。ギャルの付け爪ばりに長かった。汚いし。早く爪切り持ってる人に出会えますように。

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↑安いだけじゃなく、しっかり美味しいピルスナー!越しの、タクさん。神よ、彼に爪切りを与え給え!!

 

 カフェを出て、1ドルマッサージを体験してみた。何というか、友達にちょっと揉んでもらってる程度の可もなく不可もない感じで、1ドルなら文句はないけれども、なるほどこういうものか、と納得。コンビニで缶ビールを買って、宿のフロント横がオープンテラスになっており、そこで飲んでいると、タクさんと、同室のメキシコ人、宿のオーナーの奥さん(英語不可)などもやってきて、団欒のひと時となった。タクさんは翌夜にベトナムへ向かうことにしたそうだ。

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↑マッサージちう。

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↑コンビニには輸入ビールも。日本のビールも各社取り揃えてございますが・・・

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↑これ。「Angkor(アンコール)」というのがカンボジアブランドなんですが、それと勘違いして買った「ANCHOR(アンカー)」。シンガポールのブランドだそうです。

 


 それにしてもタクさんは私より長くカンボジアにいるのに、未だにカンボジア通貨”リエル”を”ルピー”と言っている。しかも、リエルはカンボジア以外の国では両替できないので、カンボジアを出る前に全部のリエルをドルに替えておかなければならないのだが、彼はこの時点でかなりのリエルを所持している上に、「ベトナムでもルピー(リエルのこと)使えるっしょ」と寝ぼけたことを言っている。出国前にドルに替えなきゃだめだよと教えても、こっちはレートが悪いからどうのこうのと言って聞き入れてくれなかった。(数日後、「リエル・・・・ベトナムで使えないどころか両替すらできん!!」とメッセンジャーが送られてきた。言わんこっちゃない。)

 

 明日はアンコールワットサンライズを見るという選択肢もあるが、ゆっくり起きてゆっくり廻ろうと決め、ベッドに入った。が、二段ベッド上階のスペイン人がやたら寝返りを打つので、その度に目が覚めてしまう。挙句にそのスペイン人、iPhoneを私のベッドに落っことして「拾ってくれ」と言ってきた。探してみたが真っ暗で見つけられず、今夜は諦めてもらった。
 そういえばこのスペイン人、夜に部屋へ戻った時、同室のメキシコ人に、なぜテロは無くならないのかとか、政治や宗教のことなどを涙ながらに熱弁していた。彼がいつからここにいていつまでここにいるのかわからないが、どうやらこの近くでアルバイトをしているそうだ。沈没バッパー(旅先に居着いてしまうバックパッカー)だろうか。人生いろいろだ。iPoneを失って、彼もやっとおとなしく眠ったようだった。おかげでこちらも眠りにつくことができた。

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016 *シェムリアップ1日目③ 〜夕日に向かって激走〜*

旅日記の続きです。タ・プロームという遺跡がものすんごく神秘的でマイナスイオン出まくりで、夢中になって遭難しかけましたよ!

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↑タ・プロームの木と外人さん。すごいスケール。


シェムリアップ1日目③ 〜夕日に向かって激走〜*

 アンコールトムの後、タクさんはタ・ケウ経由でタ・プロームへ行くというので、「じゃあそこまで一緒に行ってもいいですか?」と、今度は遠慮なく言えた。お喋りしながらのサイクリングというのも楽しいものだとわかった。ちなみに、アメリカ大統領選をトランプが制したことを知ったのがこのサイクリングトーク時で、大変驚いた。ハンドル切りそうになった。

 さて、タ・ケウへの道中にあった小さな遺跡の前で、アイス販売のバイクが止まっていた。バイクの後部に大きなクーラーボックスを設置したものだ。二人とも自転車漕ぎっぱなしだったので、共にアイスの購入決定。何種類かのアイスキャンディーがあり、私はドリアンと何か(失念)で迷ってどちらかにしたのだが、とにかくイマイチ好みの味ではなかった。ちぇっ、とその遺跡をブラブラしていると、チケットをチェクする係員(と言っても遺跡の入口に座って談笑しているだけだが)が、前日プノンペンで食べて感動した青豆のアイスを食べているのが目に入った。「それ、どこでゲットした?!」と問いただすと、彼の差す先に、さっきまでとは別のバイクアイス屋さんがいるではないか!小躍りしながらそのクーラーボックスを見せてもらうと、まさにあの青豆アイスキャンディーが!大喜びで本日2本目のアイスタイム。そうそう!これ!この味!どう?美味しいでしょ?と半強制的にタクさんにも齧らせるも、「あ〜、俺はチョコの方が好きだわ」と冷めた回答。ま、嗜好は人それぞれだ。

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↑好みじゃなかった方のアイス

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↑大喜びで青豆アイスと再会!

 

 アイス休憩を経てタ・ケウも見学も終わり、やってきたのはタ・プローム。ここは『トゥーム・レイダー』の撮影でも使われたそうで、『天空の城 ラピュタ』の世界を彷彿させるとの事前情報があったのだが、残念ながらラピュタを未だに観たことがない。
 ともあれここは森と遺跡が幻想的なまでに溶け合っていて、仏都が木々の一部なんじゃないかという錯覚に陥る程だった。

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空の青さと木々の緑と幹の造形と石の冷たさにすっかり夢中になり、気づいた時にはタクさんとはぐれ、完全なる遺跡迷子になっていた。出口を探しているのだが、歩けど歩けど見えてこない。それどころか、何度も同じところに着いてしまう。遭難することはないだろうけれど、タクさんを待たせては申し訳ない。いや、でも、同行するのはここタ・プロームまでという話だったから、私を待たずに勝手に次の遺跡に行っているかもしれない・・・そうであってくれれば良いのだけど・・・と大焦りでやっと出口に辿り着くと、タバコを吸うタクさんがいた。うわわわ、待っててくれたのね!!!!!
「このタバコが終わっても出てこなかったら、探しに行くとこだったわ」
・・・マイペースな人だと思っていたけれど、なかなかイイ奴だ。そろそろトモダチとして認めてくれているんじゃないか?とにかく待たせたことを詫び、あらためてここからは各自のルートで散策することにし、解散した。

 いやあ〜、タ・プロームは素晴らしかった!!

 ところで、どの遺跡の出入り口にもチケットチェックの係員が数人いるのだが、こちらがジャパニーズだとわかると嬉しそうに「アジノモト〜!ジャパン!アジノモト!」と話しかけてくる。フジヤマでもサムライでもなく、なんでアジノモト?とほのかに謎だったが、いかにアジノモトがこの辺りの国々で愛用されているかを知るのはもう少し後になってからである。

 さて、タ・プロームの後にもう一つ小さめの遺跡を見学し、そろそろ日が落ちてくるなぁという時、ハッと気づいた。
「もしかして、アンコールワット越しのサンセットが見られるんじゃない!?」
ここから全力で飛ばしても間に合うかどうかわからない。が、可能性は未知だ。・・・行くか!!そこからはママチャリで猛然と全力疾走。途中何台もの電動バイクを追い抜き、ひたすら漕ぐ!漕ぐ!漕ぐ!リアルに夕日に向かって全力で走る!!そして・・・ギリッギリで間に合ったのだった。

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もはや夕景の美しさよりも、達成感の方が圧倒的に大きかった。やっと口にした水の、美味しかったこと!

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 やりきった自分に満足し、宿へ戻ることに。観光バスやトゥクトゥクたちも一斉に街へと戻っていくので、それに付いていったので道に迷うことはなかったが、灯りひとつ真っ暗な林道を車のヘッドライトだけを頼りに走るのは、ザ・デンジャラスだった。もちろん、レンタルのママチャリにはライトなんて高級のものは付いていない。日本から持ってきていたペンライトは、宿のリュックに入れたままだ。いやそれより、日本で使っている自転車用のライト(脱着可能)を持ってこればよかった。次回の旅には持参しよう。
 何度も生命の危機を味わいつつも、無事にレンタルサイクル店に帰着したのであった。

 

 

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅 *シェムリアップ1日目②〜タクさんとアンコールトム〜

旅日記です。アンコールワットを後にして、ただの(根に持って強調しますよ、最後まで読んでください!)ルームメイトであるタクさんと、アンコールトムを目指します。

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↑ゾウですね。

 

シェムリアップ1日目② 〜タクさんとアンコールトム〜*

 アンコールワットを後にして、タクさんと共にアンコールトムへ向けてサイクリングをスタート。タクさんは昨日も遺跡群を周っていたとあって、道順など迷いなくスイスイと進んでゆく・・・と言ってもほぼほぼ一本道なので、さほど迷う要素は(普通なら)ないのだが。そんなことより、日常であれ旅先であれ誰かと行動を共にすること自体が私にとってはとても新鮮な状況で、それを楽しめている自分が嬉しかった。

 ところでこの遺跡群は、主に森林の中に同居している。遺跡と遺跡を結ぶ道は、舗装されているところもあるが、ただの砂道であるところも多い。自動車も自転車も共用で、交差点であろうが何だろうが、信号機はない。ただただ、対向車や周りの車両の雰囲気を汲み取って、何となく成立してしまっている。カンボジアは右側通行の国。左折となるとどの程度の車をやり過ごせばいいのやら最初はオドオドしっ放しであったが、自動車に並走してシレっと曲がるのが得策と学んでからは、すっかり流れに乗れるようになった。どの国に行っても感じることは、その国の交通マナーに馴染めた時、そこの文化に溶け込むための一つのステージをクリアーしたことになるということだ。インドで行き交う車を掻き分けて道を渡れるようになった時など、ちょっとだけインド人に近づけたような気持ちになったものだ。
 それよりも自転車で厄介なのは、舗装のところどころに50cm〜1m程の掘り返されたような穴が空いていることで、うっかりこれに嵌りでもしたら大転倒は避けられないだろう。明るいうちなら回避できるが、日が落ちてからの運転(翌日に体験することになるのだが)は、大げさでなく死と背中合わせだ。

 そんなこんなで森林の中を気持ち良くサイクリングして、アンコールトムに到着。アンコールトムは、敷地面積としてはアンコールワットの4倍ほどの広さ。3キロ四方の広大な都城跡だ。
 さて、ここでも、とにかく広すぎ且つ見所ばかりでどこからどう見て回れば良いものか見当もつかなかった。加えてタクさんがどんなペースで遺跡を眺めるタイプのヒトなのかもわかっていない。そう、例えば一緒に行くのは初めてのヒトとの美術館やショッピングなど、相手のペースやモチベーションに慣れるまでは、ちょっと気を遣うものなのだ。しばらくは、自分も楽しんでいる雰囲気を出しつつも、タクさんのスタンスを探っていた。どうやら彼は写真を撮ることが目的で、これぞという被写体を見つけては、ツレはほったらかしでサッサとどこかへ行ってしまう傾向があった。となれば、こちらも楽だった。というのも、こちらには特段お目当ての彫刻や建物があるというわけではなかったので、はぐれない程度にタクさんにくっついていけば、無目的にフラフラしているよりも有意義な見学になるという訳だ。

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↑カメラとタクさん。


 しばらくすると突然空がゴロゴロと鳴りだし、あっという間に豪雨となった。そのうち止むんじゃないかなぁ、と二人して遺跡で雨宿りをしていると、中国人観光客の一群も雨宿りにやってきた。そんなに広いスペースではなかったが、仲良く詰めれば全員入れるかな・・・という所に、まぁ傘をさしたまま入ってきて畳まないわ(何しに屋根のあるところに入ってきたんだ?)、先にいた我々を押し出すわ、座り込むわ、お菓子を食べ始めるわ、オイオイオイオイ勘弁してよ。と思っていると、半ギレのタクさんが結構なボリュームの日本語で彼らの悪口を言っている。こういう時、先にキレられると逆に怒りの気持ちがひいてしまうから不思議なもので、まぁまぁそう言わずに・・・と、さっきまでイラついていた自分を棚に上げて、寛容な人物のような態度を見せる私は、ちょっとずるい。

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↑マナー違反、ダメ、絶対。ていう顔。


 30分も待つと雨は上がり、うっすら陽が差してきた。よかったよかった、ということで見学再開。しかし、昨日の荒天を鑑みて早めに廻ろうというタクさんの提案で、サクサクと見て回り、アンコールトムを後にした。
 ところでアンコールトムの駐輪場にいた西洋人の旅人がタクさんに話しかけてきて、彼は前々日にタクさんと知り合った人だそうなのだが、彼に「タク、その日本人(私)はトモダチなのかい?」と聞かれたタクさんが「いや、宿が同じというだけで、トモダチではない」と答えていて、言いたいことはわからなくないが、トモダチであるとは何なのか?と考えてしまった。
 ・・・・半日も一緒にサイクリングしたら、もうトモダチでええやん!

 というわけで、トモダチ片思いのタクさんと次の遺跡を目指すのであった。

 

 

 

ラコポエム

*ラコポエム*

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いつからだろう、僕がここのメンバーになったのは。

もしかしたら、最初は何かの間違いだったのかもしれない。
それとも、誰かの埋め合わせだったのかな?
どう考えても異質である僕が、なぜここに連れてこられたのか・・・
・・・・うん、さっぱりわからない。

ま、きっかけなんて、もうどうでもいいんだ。
僕がここにいることに、今や誰も疑問を持たないんだもの。
メンバーたちは僕を差別しないし、ほら、傍から見ているあなただって。
僕の存在に違和感を覚えないどころか、もし僕がいなかったら物足りないとすら思うかもしれないよ。

って、ちょっと傲慢な言い方だったかな。
でもね、僕は僕がここにいることに、誇りを持っているんだ。
もちろん入って間もない頃は、出自の違いが気まずくって、ここに連れてこられた運命を憎んだりもしたよ。
「あいつは堅物だから」なんてのけ者にされた日には、特にね。
でも今は違う。
このメンバーといることが自然なんだ。
そしてメンバーの一員として、僕は僕の在り方を自覚しているつもりさ。
堅物だって?望むところだ!
他の誰にもない、唯一無二の個性だろ?

なんてこと、あたらめて言うこともないんだけど・・・
実は今日、もう自分でも忘れかけていたことを、不意に思い出させてくれた人がいてね。

「ミックスナッツに入ってるコレ、なにげにナッツじゃなくね?」

そう、僕はジャイアントコーン。トウモロコシだけど、ミックスナッツの一員さ。

ラコ論 *方向音痴すぎて思ったこと*

ラコ論です。壊滅的方向音痴から生まれた人生観が・・・深い!深すぎる!

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↑はい、イイ話しますよ〜!

 

 

*方向音痴すぎて思ったこと*

 旅先だろうがなんだろうが、とにかく道に迷う。初めての目的地に間違えずに辿り着いたことなんて、数えるほどしかないように思う。地図を片手にはおろか、地図アプリを起動しながらでも迷子になるのだからどうしようもない。自分で自分が心配だ。
 一番苦手なのは、初めて行くところに人を案内するというシチュエーション。例えば、自分が調べてきたお店に、地図を見ながら誰かと一緒に向かうような場合だ。自分が見つけてきたお店なので、当然その店舗情報はこちらが握っており、私が案内するような形となる。で、当然道を間違え、同行人に無駄足を済ませてしまい、申し訳ないやら恥ずかしいやら、恐縮メンタルは到着してからも暫く払拭できないのが常である。
 その点、旅となると大概は単独行動の私。1人でいる限り、道を間違えても迷惑をかける人はいない。それが理由で一人旅をしているわけではないが、始めてみて気づいた「ひとり」であることの大きなメリットの一つである。同行者に恐縮することもないし、また、常軌を逸した間違え方をする自分にも慣れているので、間違いに対しても寛容になった。「ああ、またか。」そんな程度だ。
 むしろ旅先のひとり迷子は迷惑をかけるどころか、ストレートに到着していては出会えなかった景色に感動したり意外なお店を発見したりと、もはや間違いも楽しみの一部という境地に達している。ひとりで道に迷ってネガティブになるような繊細さは、旅の早い段階で無くしてしまった。数キロに渡って90度間違った方向に歩いてしまっても、「この建物に気づかなければコッチじゃないと気付けなかったんだから、ここまで来れてラッキー!」という具合だ。
 
 と、ふと思った。人生もこんなスタンスで過ごすというのもいいんじゃないかなと。
 正しい目的地に正確にたどり着くことを目標にして、思うようにいかなかったり間違えたりすることに落胆したり怯えたり、しなくてもいいんじゃない?と。この私が、この驚異的方向音痴の私が、道を間違えないわけがない。交差点に立ち尽くしてどの方角が正解かをいくら吟味しても、どっちみち間違えるのだ。どっちかに歩いてみれば、間違いに気付く手がかりがあるかもしれないじゃん。という、ラコ旅スタイル。
 根っからのチキンハートなのですぐさま人生に応用できそうにはないけれど、そんなアイデアも持ってみようかなと思った旅の後なのであった。

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016 *シェムリアップ1日目①〜なには無くとも、アンコールワット〜*

旅日記です。今回の旅のきっかけにもなったアンコールワットへ、いざ!

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アンコールワットでオチョケる外人さん。まぁ、やるわなw

 

シェムリアップ1日目① 〜なには無くとも、アンコールワット〜*

 未明に到着したゲストハウスで短くも深い眠りを得て、8時頃に起床。ぐっすり眠って気分爽快!睡眠の大切さを実感。ちょうど時を同じくして、同室のオニイチャンたちも目を覚まし始めていた。話してみると、対面のベッドにいたのは日本人じゃないですか!彼の名はタク。幾つか年下の、筋金入りのバックパッカーだった。前日は悪天候で宿でゴロゴロしていたものの、前々日には隣のベッドのメキシコ人と共にアンコールワット周辺をレンタルサイクルで廻ってきたとのことで、太腿の筋肉痛を訴えてた。私も自転車で廻るつもりだと告げると、「マジか!きっついぜ〜」と忠告してくれながらも、ゲストハウスから最寄り&安いレンタルサイクル屋の場所や、アンコールワットの入場チケット売り場(これが、アンコールワット遺跡郡からけっこー離れたところにある)への行き方など色々教えてくれた。二人とも今日は個々でアンコールワットを散策するそうだ。私はとりあえずシャワーを浴びてからの出発だ。
 
 シャワーとストレッチで体制を整えて、いざ出発!・・・とその時、フロントで呼び止められた。「今日も泊まっていくの?」いやいや、ネットで今日の1泊予約してますやん。と説明するも、どうも話が噛み合わない。よくよく聞くと、なんと。私はこの日ではなく、前日の一泊を予約してしまっていたのだった。つまり、超早チェックインさせてもらえたと思っていたのが、超遅チェックインだったというワケだ。このブッキングをしたのは、前日。キャップを無くしてパンツとブラジャーを置き忘れた、あの夜だ。つくづくあの日はボケボケだったなぁ。自分で自分に呆れつつも、早朝からベッドに入れたので結果オーライという事で、改めてこの日と翌日の宿泊をお願いして、さあ出発!
 明るい時間に表から見ると、どうやらここは一階が食堂でそちらが目立っているようで、一見してゲストハウスといった風ではない。なるほど、ド地元でもないバイタクドライバーには酷な場所だった。
 30秒ほど行くと、何やら中華系の食堂があり、地元民と思わしきお客さんでごった返している。ヒョイと覗いてみると、通りに面した鍋では、実に美味しそうなツミレのようなものが次々と作られている。奥の厨房はものすごい活気だ。オープンテラス(といえばいいのか?)なのでみなさんの食べているものもチラ見してみると、大きく分けてお粥ものと麺ものの2種がメインのようで、香港の朝食に似た風だ。どれも美味しそうで、いや、そもそもこれだけの繁盛店が美味しくないワケがない。朝ごはん決定!
 早速入店すると店員さんは中華系のようで、英語のE(え)の字も通じない。そんなことはどうでもいいので、横で食べている人の丼を指して「あれ!あれ!」とオーダー。汁麺に色々な具材が入ったものだった。さっき見たツミレ、入ってるかなぁ・・・とソワソワ待つこと数分、着丼!これがメッッッッッッッッッッチャ美味しい!!!空腹も手伝ってか、さっぱりとしながらも滋味に富んだクリアーなスープに歯切れのいい細麺、具材は先のツミレ(たぶん豚)と豚モツにレタスとパクチー、別添えのモヤシに味変用(かどうかは不明)のレモン。このツミレもモツも何もかも、超絶に美味しい!!!こんな店が近所にあったら・・・!!!もうマンプクプーながら箸を置くのが惜しく、ついつい食べすぎるの巻。お会計は2.5$。そういえばプノンペンでは結局、屋台然としたところでしか食事をしていなかった為に全て1$で済んでしまっていたので、ちゃんと食堂で頂くとこのくらいするのか、と知った。にしても安い。

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↑超絶おいしかったやつ!!!!!


 $といえば、カンボジアではリエルという通貨があるのだが、入国時にはUS$だけあればいい。リエルを作っていく必要は全くない。$支払いで、お釣りがリエルで返ってくるのだ。$が使えないというところは一切ないと言っても過言ではなく、逆にリエルが使えない場合すらある。また、カンボジアを出てしまうと、たとえ隣国であっても両替はできないので、出国時にはいかにリエルを使い切ってカンボジアを去るかがコツである

 話は逸れたが、とにかくシェムリアップ滞在中はこの店に通うことを決意して、改めてレンタルサイクルショップを目指す。タクさんから聞いた場所はとても明瞭であったが、この私がストレートに辿り着けるわけがない。ということは自分でもわかっているので、案の定道に迷った自分に焦ることもなく、人に尋ね尋ね、ようやくそれらしき店を発見。すると、ちょうど同室のメキシコ人が、彼も自転車を借りに来ていた。店員さんが私に5$のマウンテンバイクを勧めると、その西洋人が割って入って「彼女にも1$のママチャリを貸してやれよ!ママチャリで充分だ!」とねじ伏せ、私にも「いいか、高いのを借りる必要ないからな!ママチャリで充分だからな!」と念を押し、アンコールワットの入場券売り場への分かりやすい行き方を改めて伝授してくれ、一足先に出発していった。MTBの方が楽そうだったが、もはや私に選択権はなかった。(ちなみに、道を尋ねたある人には「免許証なんか持ってなくてもチェックされないから原付の方がいいよ」とレンタルバイクも勧められたが、不安要素が多すぎるので止めておいた。)
 出されたママチャリは、ポンコツという言葉をそのままチャリンコにしたようなポンコツだった。確実に20世紀の、いや、昭和のママチャリだ。変速なんて以ての外、ブレーキの効きも怪しくチェーンもいつ外れてもおかしくない容体であったが、並んでいたどのママチャリも似たり寄ったりだったので、おとなしくこいつを相棒とした。

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↑この日の相棒、彼の名はポンコツ

 

 店を後にして、まずはチケットセンターを目指す。メキシコ人の教えと地図とでは微妙に違うような感じがしたが、彼の教えるとおり(のはず)に行ったら、例によって迷走。謎の山道に入ってしまう。またも尋ね尋ね、やっとこさチケットを購入。
 さあ、ここからが本番!目指すは遺跡郡!今更ながら、世にも有名なアンコールワットというのは遺跡郡のうちの一つで、それ以外にもたくさんの遺跡がこの周辺15km四方に点在している。であるので、多くの観光者は各々の滞在日数や体力に合わせて、タクシーやトゥクトゥク、原付や自転車などを調達して巡るのだ。
 どの遺跡から廻ろうかと考えたが、距離感やチャリンコでの所要時間もイマイチ掴めないので、まずはメインのアンコールワットを目指す。ほぼ一本道なので、さすがに迷うことなく到着できた。駐輪場にチャリを停め、いよいよお堀を渡って中に入ると・・・あまりのスケールに、どこからどこが何なのかわからない!『地球の歩き方』内の図解をもとに、あ、たぶんこれがココだな、これがこの壁画?かな?と、キョロキョロ。石造りのそれは周囲の自然に溶け込み、蒸した苔も美しく、構造の細部まで「これどーやって造ったんだ!?」という驚きばかりで、どのくらいの頻度で写真を撮ったらいいのかの感覚も麻痺した。これは、いちいちじっくり見ていたら日が暮れるわ・・・!この後の遺跡と移動にどのくらいの時間を要するのかも見当がつかないので、なんだかムラのある散策になってしまった。遺跡オノボリサン丸出しである。前半にやたら写真と撮り、途中からほぼほぼノーフォトというバランスの悪さで、アンコールワットを後にした。

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↑おもしろ写真とか

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↑壁画とか

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↑スゲースゲー言いながら何でもかんでも写真撮ってたら埒があかないと気付くまでもう暫くかかったw


 するとここでミラクル発生!アンコールワットの出口で、タクさんとバッタリ!こんなことってある〜!?この後はアンコールトムへ行くとのことで、私と同じプランだった。こういう時、「じゃあ一緒に行きます?」と自分から言えない。一人旅している人だから特に、一人で廻りたい人なのかな、で、しかも誘われたら嫌とは言えない人だったら悪いしな(私がそうだし)など一瞬で色々考えた結果、「じゃあ私、チャリ向こうに停めてるんで、取ってきますね」と言って、チャリを取りに行ってみた。絶妙に曖昧なニュアンスである。戻ってくると、そこにタクさんはいなかった。あ、行っちゃったんだ。ま、いいんだけどね。一人で行こうっと。・・・とペダルに足をかけたところで、「あ、じゃ行きますか。」と後ろから声が。タクさんだ!私が遅かったので(実は自分の自転車を見失って暫しウロウロしていたのだ)木陰でタバ休(タバコ休憩)していたそうだ。お待たせしてすみません。そして、待っててくれてありがとう!

 というわけで、ここからは2人での遺跡巡り。アンコールトムを目指すのであった。

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↑ザ、アンコールワットなやつですよ。