旅するラコブログ

バックパック旅行記や、辛いもの、ビールのこと、書き留めておかなきゃ忘れそうな些細な思いを綴ってゆきます。

ラコ論 *紙幣を揃える国*

こんにちは。今回は ラコ論 です。日常や非日常でフと抱いたプチ疑問やプチ発見を少しだけ掘り下げて、それ以上掘り下げないコーナーになるかと思います。

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内容とは関係ないけど、フランクフルトでマンガ肉をイタダキマ〜スの画。

 

*紙幣を揃える国*

 お札の向き、揃えますか?
 私は可能な限り、いや、よほどの事情がなければ、揃えます。自分のお財布のお札は、全員同じ方向を向いています。また、お釣りを渡す際には確実に向きを揃えて肖像画がお客様から見て正面になるように渡しますし、そのためにレジに収納する時点で揃えておくようにします。マストです。まあそこまでこだわる人じゃなくても、揃えてあることに違和感はないじゃないですか。

 でもこの習慣、海外でもあったっけ?お札の向きを揃えてるのって日本くらいなんじゃないの?という ラコ論 です。

 どうでしょう?海外で私の赴くところが軒並みB級だからなのか、紙幣は大概バラッバラの向きで渡されたと記憶しています。上等のホテルやレストランなんかでは、揃えられているのでしょうか(その可能性はかなり否定できません)。けれど一般的に、人々が財布の中の紙幣の向きを揃えているかといったら、そこも無頓着だった気がするのです。そんなにじっくり観察していた訳ではありませんが、印象として。紙幣の上下裏表を揃えるというアイデアというか概念が、そもそも無いのではないかと思うのです。彼らに「なぜ揃えないの?」と尋ねたら、「なぜ揃えるの?」と逆に聞き返されるのではないかと。

 ・・・あれっ?そうですよね。なぜ揃えるんでしょう?日本人。

 A型が多いから?揃っている方がきちんとしているように感じますね。この辺りの感覚が要因だとしたら、要は国民性というか、人々の性格に起因しているということになるのでしょう。であるならば、A型的センスが唯一共感できた国・ドイツで、お札揃える問題をもっと観察しておきべきでした!トランジットでしか訪れていないドイツですが、スペインのチャランポラン(失礼!)を経てからのドイツのキッチリさには、日本に帰ってきたかのような親近感と安心感を覚えたものです。もしもドイツに紙幣を揃える習慣があるならば、『国民性が要因』説はかなり有力になるかと思われます。

 また、日本人の「物を大切にする」或いは「物にも魂が宿っている」といった感覚も関係しているのではないかと考えられます。お財布にしまう時に紙幣の向きを揃えないとお札同士が喧嘩をするとか、上向きに収納すると金運が上がるとか、ご祝儀の時はピン札でこっち向き、香典の時はピン札NGで向きはこっち・・・・と、ただのツールとしてだけでなく、紙幣自体が意味のある物だという感覚があるように思うのです。粗末に扱ったらバチが当たるように感じるところ、ありませんか?
 その点、海外ではどちらかというと、お金そのものはただの道具・モノで、しかも紙それ自体は自分の所有物ではないですから、物質的には大切に扱うという感覚がないのかもしれません。海外の紙幣に、時折とんでもなくクッシャクシャのものが混ざっていて驚く事がありませんか?あれは紙質の差も大きいかとは思いますが、扱い方の問題もあるのではないかと思うのです。
 
 なんてことをボンヤリ考えたりしましたが、厳密に立証するほどの事ではありません。けれど今度旅をする際には、その国の人々の財布の中をつい観察してしまいそうです。日本以外に『紙幣揃え国』を見つけたら随時発表したいと思いますので、こう、ご期待、です。

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016*プノンペン2日目① 〜朝のセントラルマーケットと朝ごはん〜*

さて、プノンペン2日目の朝です。この日はプノンペン滞在の最大の目的・キリングフィールドへと向かいます。その前に、朝のセントラルマーケットへお散歩です。

写真は、鶏やさん。生きている鶏の横で、シメたての鶏が洗われてます。

鶏・・・どんな気持ちで眺めてるんだろうか・・・・

 

 

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プノンペン2日目① 〜朝のセントラルマーケットと朝ごはん〜*

 

 昨夜は浅い眠りであった。二段ベッドの二階に泊まったのだが、一階の人の寝返りで思いの外にベッドが振動して、それが地震のように感じられたのだ。私は昔から地震に敏感で、少しでも揺れを察知すると目が覚めてしまうのである。お陰で度々眠りから引きずり出されたという訳だ。次回から下の段をチョイスしよう。(ちなみにここでも下段を希望したのだが、既に満席だったので仕方がなかった。)
 トゥクトゥクドライバーのリーさんが迎えに来るのは9時。7時にアラームをかけたが、6:45には目が覚めていた。簡易的にストレッチをして、メイクをして、昨日のマーケットへ向かった。朝の市場の賑わいを見物しつつ、朝食風景に混ざってみようという考えだ。
 さすがにもう道に迷わず到着すると、前日には気づかなかったが、食料品の市場(屋根のみ)の隣にドームがあり、主に宝飾品や時計などの店舗が入っていた。そうか、昨日リーさんが「もう閉まってるよ」と言ったのは、こちらのことだったのかもしれない。ホラ吹いたなんて思っちゃって、ごめんね。で、朝は朝でまだ準備中のようで、そして一切買う予定も興味もないので、さっさと例の屋台村(みたいなスペース)を目指す。途中の食料品市場は、さすがに朝ならではといった賑わいで、生きたままの鶏や死にたての豚、魚、いろいろな野菜、ハーブ・・・を売る人・買う人でごった返していた。どこの国でも、市場というところには生命力がみなぎっているように感じられる。
 さて、朝ごはんにしよう。どの店にしようかとウロウロしていたら、昨夜の店になんと!あの日本男性&カンボジア女性のペアがいらっしゃるではないか!「奇遇ですねえ〜」という流れでお隣の席に着かせて頂き、前日とは違う品をオーダー(してもらう)。また色々とお話を伺い、また「サトウキビジュースは飲んでみた方がいいですよ〜」と言われ、甘い飲み物は苦手なことは心の内にしまって「滞在中に試してみますね〜」と応え、今日はこちらがご馳走しようなんて思いながら食べていると彼は席を外し、なんだろうと思ったら、「どうぞこれ」と、搾りたてのサトウキビジュースを買ってきてくださった。なんと!恐縮です・・・。もうホテルに戻るというので「ここは私が・・・」というより早く、「お勘定一緒に済ませてあるんで、ゆっくりしてってくださいね」と。え〜〜〜!「そんな、昨日の今日で、申し訳ないですよ」とオロオロするも、「ははは、日本円で100円ですから。気にしないで。」・・・えっ、100円なの?いや、100円でも10,000円でも、ありがとうございました。このご恩は、また他の旅人に還元しますね。と、時計を見るともう結構なお時間ではないか。急いで表に出て、バイタク(バイクタクシー、要はバイクに2ケツ)を捕まえてホテルに戻ると、もうリーさんは来てくれていた。急いでチェックアウトを済ませ、リーさんのトゥクトゥクの乗り込み、キリングフィールドへと向かった。

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マーケットへ向かう途中。路上のヒゲ剃りは、朝の身だしなみですねえ。

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市場の屋台。ちまき的な食べ物ですね。

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二日連続でこの屋台に。左の方に見える、ゴーヤの肉詰めのようなものも食べてみました。ゴーヤの肉詰めでしたw

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ハーブ類がたくさん乗ったヌードル。これも例によって天地返しをして、葉物をクッタリさせてから頂きます。

 

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016*プノンペン1日目④〜ホテルトラブルと美味しいビール

マーケットを後にして、さ〜て、ホテルに戻ってシャワー浴びてビールでも飲んで今日は早く寝るかねえ〜・・・と歩き始めたんだけど、そうは問屋が卸さなかったって話です。問屋さんは厳しいなあ。

 

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やっと”問屋が卸した”の図w。これが1杯100円ですよお父さん!!

 

 

 *プノンペン1日目④〜ホテルトラブルと美味しいビール*

 

 セントラルマーケット(市場)を出ると、そのの周囲にもジュースやお菓子などの小さなスタンドが点在している。面白かったのは、豚肉のジャーキー?をローラーが付いた器械を回して伸ばしたもの。渡航前に、ちょうどこれと同じモノの専門店が『日本初上陸!』と謳って銀座にオープンしていたのを思い出した。そこでは手のひらサイズのものが1枚600円程で販売されていたが、現地では両手に山盛りのポーションで100円チョイ。帰国してからモノを買うのが嫌になりそうで心配になる。それにしてもこの食品の味が気になるところだが、生憎おなかいっぱいで、この盛りは到底食べられそうにない。お店のおばちゃんに「お金は一人前分払うから、少しだけ打ってくれませんか?」という感じのジェスチャーを何度か見せていると、おもむろに1枚だけ作ってくれて、私にア〜ンして食べさせてくれた。どうやら意図は伝わっていたようだ。頂いてみると、甘みが強くフワフワと柔らかいポークジャーキーだった。うん・・・すごく甘い。一皿買ってしまわなくて、本当に良かった。財布を取り出すと、いらないいらない、と手でペッペッとしてくれる。ご親切、痛み入ります。おばちゃんと記念撮影して、帰路につく。
 途中、道の片隅で酒盛りをしているおっちゃん5人組を見つける。そういえば、ビールってどこで買えるんだろう?おっちゃん達に尋ねてみると、すぐ近くの店を教えてくれた。袋菓子やタバコ、各種飲料などを扱う、昭和の駄菓子屋のような店だった。輸入ビールもあったが、せっかくカンボジアにいるのだからカンボジアのビールを2種類選び、再び帰路へ着く。
 さて、ホテルのすぐ近くまで迷わずに着いたのだが、地図ではここのはずなのに、ホテルがない。というか、”White River Guest House Ⅱ”という名前でエントランスの雰囲気もすごく似ているのに、明らかに別のゲストハウス。へ?何?どうゆうこと?夢コレ?狐につままれること数分。フロントの人に地図を見せたり予約サイトの予約画面を見せたりとしているうちに、どうやら私は”White River Guest House『Ⅰ』”にチェックインしてしまっていたのだとわかった。そして『Ⅱ』の方に既に宿泊費が振り込まれているというではないか!なんてこった!!さっき『Ⅰ』にチェックインの際、現金で支払っているので、見事に二重決済だ!『Ⅰ』と『Ⅱ』は50メートル程の距離。急いで『Ⅰ』へ戻り、「到着した時にちゃんと予約画面を見せたのに、なんでここのスタッフはオッケーオッケーってチェックインさせたんだよ!こっちは『Ⅰ』じゃんかよ!『Ⅱ』に泊まるからお金返してよ!!」と抗議。思ったよりすんなり理解してくれて、無事に『Ⅱ』へチェックインし直すことができた。あ〜びくりした。嬉しいことに、正しく泊まり直した『Ⅱ』の方が清潔で明るく汗臭くもなく、電気も扇風機も稼働しており、1階に併設のバー&レストランも居心地よく、スタッフもフレンドリーで、Wi-Fiも繋がりやすい。8人部屋のドミは既に6人が使っていたが、それだけこちらの方か人気があるのも頷ける。いや、間違いに気づいて本当に良かった。
 やっと落ち着いたので、カラカラの喉を潤すために先ほど買ったビール(CAMBODIA Lager)を1本、ベランダで飲んでみる。バタバタしていたので、すっかり温くなってしまっていたが、味は悪くない。すっきりとした、後味の良いラガーだ。1本飲んで、シャワーを浴びて、温くなってしまったもう1本のビールは仕方ないのでフロントのお兄ちゃんに「よかったらいらない?」と聞いたら、バーの冷蔵庫に入れておいていいよとの事。ご親切、痛み入ります。さて、それはそれとして、冷たいビールが飲みたい!ということで、このバーでドラフトのAngkor Beerを頂くことに。これがまあ美味しいこと!しっかり新鮮な状態で雑味もなく、苦味のバランスも丁度良い!暑い国で風呂上がりにテラス席でTシャツ短パンで飲むというコンディションも手伝って、最&高!すっかりこのゲストハウスが気に入ったので、翌日の深夜バスもここで予約を済ませた。2杯目のビールを飲みながらこの日の日記をノートして、ビールの支払いをすると、なんとジョッキ1杯100円ではないか!・・・本当に、日本に帰りたくない・・・と、1日目にして帰国拒否しながら、この日はベッドに入るのだった。

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ポークジャーキーろ伸ばすローラー

 

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おばちゃんが一口味見させてくれた!ありがとー!

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暑い国で冷たいビール!あ〜、たった1日でバタバタしたなあ・・・・

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ドミはこんな感じ(翌朝撮影)。なかなか快適でした!

 

 

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016*プノンペン1日目③〜セントラルマーケット*

Wi-Fiの繋がらないホテルを後にして、お散歩と夜ご飯も兼ねて市場見学へ。

知らない土地を歩くのって、大好きなんですよ。乗り物に乗っちゃうと目に入らないような小さな発見がいくつもありますよね。

というわけで、方向音痴の日本代表選手ラコ、出発です!

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夕刻の市場の賑わい。リーさんこれで「マーケット、クローズ」は嘘やん、というお話です。

 

 

プノンペン1日目③〜セントラルマーケット*

 ホテルを出て、フロントでもらった街の地図を見ながらマーケットの方角へ歩い・・・ていたはずなのだが、さっぱりワカラナイ。一向に辿り着かない。道行く人々やお店の人に、英語とジェスチャーで尋ねてみるも、アッチだコッチだもっと先だと、皆意見が違う。そんなに遠いとは思えないんだけど・・・と、後になれば徒歩20分くらいのところ、1時間以上かけて何とか到着。
 まずはバスターミナルで、シェムリアップまでのバス代金をチェック。先ほどホテルのフロントで案内されたバスと同額。バス移動は長時間。日本円にしてみればリッチなバスでも2000円程度だし、ここは一番イイヤツにしようと考えていた。どうやらフルフラットの寝台バスがあるようなので、その辺りに目星をつける。ホテルで頼めばホテルまでのピックアップも付いてくるので、同額ならばフロントで予約しようかなと思いつつ、バスターミナルを後にする。
 バスターミナルの前は、トゥクトゥクやバイタク(バイクタクシー、要はバイク2ケツ)とそのドライバーでごった返し。日本人の私にも、当然客引きが群がってくる。この日はお散歩を決め込んでいたので無視してもよかったのだが、翌日はトゥクトゥクでキリングフィールドへ向かう予定であったので、相場だけ聞いておこうかと思い、少し話をしてみる。
 それにしても、彼らは一様に客を掴もうとする間柄ながら、客を取り合うというような場面は滅多に見かけない。例えば1人の客に3〜4人が寄ってきた場合、その客が最も話に応じるドライバーを見極めて残りのドライバーたちは手を引き、彼がオイシイ仕事を取れるようにサポートに回るのだ。同業者同士、何か暗黙のルールのようなものがあるのかとも考えたが、どちらかというと、お金への執着に友情が優っているような印象だ。ここでも数人のドライバーに囲まれたが、翌日の計画を話すうち、印象の良かった&英語が話せるリーさんにお願いすることに決めた。
 
 翌朝のピックアップタイムを決め、これからマーケット観光をすると伝えると、「マーケットは17時で閉まっちゃってるよ!これから川を見に行かないか?サンセットが綺麗だよ!俺のトゥクトゥクに乗りな!」とのこと。夕食は市場ご飯にするつもりだったのでガッカリしたが、川辺にも興味はない上に、ここでノコノコと誘いに乗ってはただのイイ鴨だ。思い通りにはならない日本人という印象、大事。リーさんに別れを告げて、閉まっててもいいや、とマーケットに足を踏み入れると、
・・・・・・・・・・やってるし。
まあ、閉めてる商店もあるにはあったが、飲食の屋台が集結した、いわゆる屋台村のようなエリアはものすごい活気ではないか!マーケット自体はドーム状のように屋根で覆われており、2畳くらいの調理スペースの前にテーブルとパイプ椅子が並んだような屋台がひしめき合ってい、それぞれにいい匂いと湯気を立ち込め、ぎっしりの客たちが夕食を楽しんでいた。こーゆーの、大好き!!!
・・・リーめ、今日の売上のために、ホラ吹きやがった・・・。
 が、実害もないので目を瞑ろう。それよりも屋台の料理が興味深い!!名前のわからない美味しそうな料理がそこかしこで提供されている。食事に関しては、タイやベトナム料理には多少の馴染みがあるけれど、多くの日本人にとってカンボジア料理と言われてもピンとこないのではないだろうか。私もその1人だった。道に迷っている間に見かけた道沿いの屋台や食堂の店先では、カエルやスズメの丸焼きを見かけて好奇心を擽れらたが、ここではそういったものではなく、ヌードル、あるいは煮た米を中心としたものが多かった。特に麺の種類は多岐に渡っており、中華風のちぢれ麺・たまご麺・そうめん風の細麺・フォーのように透き通った麺・・・が、炒められたり、まぜそばであったり、汁麺になったり。ただ、大きく分けると台湾風とベトナム風の2種のようだ、と思った。どれもこれも実に美味しそうで、目の前でたっぷりの野菜やハーブ、モツや肉、海鮮を使って調理してくれる。
 さて、一人旅の悲しいところは、たくさんの種類の料理を食べられないことだ。初めての味に人一倍興味がありながらも少食という私にとって、これが一番のネックである。いろいろ注文して多ければ残すというやり方もあるが、日本人の印象を悪くしたくない。余談だが(まあここまで全て余談ではあるが)、海外、殊にあまり邦人が訪れない国に滞在しているときは、私の素行で日本人の印象が左右されるかもしれない、という妙な使命感を抱いている。そんなわけで、どの一つを選んで食べるかは慎重に吟味しなければならないのだ。できれば、日本では見たことのないものや、味の想像がつかないようなもの、かつ、当然美味しそうなものがいい。とりあえず場内を一周したところで、1軒のヌードル屋台(だと思っていた)に決めた。パクチーをはじめとした葉っぱ類が豊富でに使用されていて、尚且つ私の好きなモツが串に刺さったようなものが鍋で煮込まれているのが目に入ったからだ。
 ちょうど一つの椅子が空いていたので座らせてもらい、メニューも何もないので、隣のお客さんの食べているものをチラと覗かせてもらい、コレ、コレ、的なアピールをしてみる。が、どうも伝わった感じがしない。どうしたものか・・とそこへ、反対隣に座っていた男性に声をかけられた。
「日本の方ですよね?」
おお!!日本人だ!!ハイそうです!!
「今日、飛行機同じでしたよね。」
・・・・・・・・・・えっ!?マジで???そんなことってある?そして、なんで私、覚えられてたんだろう???
「あ、どれが食べたいんですか?ああ、あのヌードルは向こうの屋台から持ってきてもらったやつです。ここでは、よその店のものも持ってきて食べられるんです。こっち?ああ、これはここの店の、なんていうか、おじやみたいなものです。注文しましょうか?」
と、私の代わりに注文してくださった。さらに、その店のモツ串も取り方を教えてくれ、どうやら自分で好きな串を取り、最終的に串の本数でお会計をするシステムのようだった。日本のモツ焼き屋でもたまに見かけるパターンだ。おじや(のようなもの)は野菜と魚介ベースの優しいお出汁でここに目の前で豪快に刻んだパクチーなどの香草をたっぷりと乗せてくれる。いただきます、と思ったら、その日本人のお連れの女性が無言でそれを制し、私のスプーンと丼をそっと奪い、まずスプーンをティッシュで拭い、それから丼の中身をかき混ぜ始めた。
「これね、混ぜて食べると美味しいんですよ。」
と、彼。彼女は適度に混ざった丼をすっと差し出し、静かにコクリを頷いた。
・・・・・・・や、優しい!
受け取ると、確かにおじやの熱で香草類や生のもやしが適度にクッタリとして風味も増している。よく見ると、米の他に、つぶ貝(のようなもの)、ハツ(のようなもの)、レバー(多分)、生姜の微塵切り、茗荷、胡瓜、などなど、いろんなものがドロドロに煮込まれており、ものすごく美味しい上に、体に良さそうなのが直感でわかる。途中で辛いペーストの投入し、汗だくになりながら、その2人が食べていたカンボジアではメジャーだというトウモロコシのクレープのようなものの一口味見をさせてもらい、彼女がやっと日本のビザが下りたので迎えに来たというお話を聞いたりして、日本人はどこへ渡航するにも簡単にビザが手に入るから、そのありがたみに気づかないなあ、なんてことを思いつつ、彼らは先に食べ終えて、
「よかったら、サトウキビジュースも試してみてくださいよ、美味しいですからね。」
と言い残して、良い旅を〜!と帰って行った。それにしても、同じ飛行機に日本人と会うなんて、地球の狭さに驚きつつ食事を終え、お会計をお願いするも、なかなか通じない。が、しばらくやりとりしていると、
「さっきの日本人があなたの分も払っっていったよ」
というようなニュアンス。なんと!助けていただいた上にご馳走になってしまった!本当にありがとうございます。今度どこかで困っている人を見かけたら、必ず助けよう。そう心に誓い、市場を後にした。

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おじや的なもの。ここに葉っぱ類を乗っけて、天地返しです。

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モツやツミレの串がおでんみたいになってます。ガツのようなものを頂きましたが、まあ、なんつーか、おでんでした。

 

 

 

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カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016*プノンペン1日目②〜プノンペン市街へ

空港から、予約していたゲストハウスに向かいます。

 

 *プノンペン1日目②〜プノンペン市街へ*

 

 空港を出ると、まず吉野家発見。手広くやってるなあ。と感心している間もなく、トゥクトゥクやタクシーのドライバーが寄ってくる。アジアに来たという実感が湧いてくる。10ドルでどうかと話しかけてくるが、当然のように高すぎる。経験的に、だいたい提示してくる値段の半額(実際に自分が妥当だと思う価格よりも安いところから始める)で交渉を始めて、最終的にお互いの中間ぐらいに落とすのがラコフォーミュラ(例外もあるけれど)。というわけで、7ドル辺りを狙って、5ドルから交渉を始めるが、どうしても譲ろうとしない。そいつは諦めて、バイクタクシーでもいないかなあとウロウロしていると、4人乗りのトゥクトゥクに2人客が乗り込もうとしている。話しかけると、目的地は近い。8ドルで行こうとしているとのことなので、私も同乗させてもらい、1人4ドル計算で3人で12ドル、ということで交渉成立。フランス人&イタリア人の旅人と共に、プノンペン市街へと向かう。

 途中の道路は物凄い砂埃で、サングラスを持ってこなかったことを後悔した。なんならマスクも欲しかったが、寝るときと以外マスクはしない主義なので、これに関しては後悔しない。
 2人を先に降ろし、私は宿泊予定のホテルへとモアドライブ。ちょっと道に迷ったが、Booking.comで予約した『White River Guesthouse Ⅱ』(のはずだった・・・)に到着。ドミトリーを見せてもらう。6人部屋だが、この日は私以外には女の子が1人泊まっているだけとのこと。スタッフのにいちゃんに、ユーアーラッキーと言われる。まあまあの古さとまあまあの汚さ、少し汗臭い室内が気になったが、500円程度と最安値にしてはこんなものか、アイアイムラッキーということにして、決定。支払いを済ませ、とりあえずiPhone充電と、Wi-Fi接続。以前インド渡航の際、家族が連絡のないことをたいそう心配してるれたので、今回はマメにLINEをするように約束していたのだ。
           が・・・Wi-Fi・・・遅っっっっ!!!
そして、薄暗いので電気でもつけるかと思ったら、電気つかないし。夜とかどうするんだ。
 とにかくWi-Fiの遅さにしびれを切らして、街を散策することに。シェムリアップへのバスの相場をチェックしたいし、セントラルマーケットという市場を覗いてみたい。私は、旅先で市場を訪れるのが好きだ。商われているものの種類や、人々の姿を見ていると、その土地の文化や空気に溶け込めるような気がするのだ。
 そんなわけで、究極に方向音痴のラコ、道に迷わない訳がないという前提で、地図をガン見しながら出発した。

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プノンペンの吉牛はニンジャモチーフw

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トゥクトゥクプノンペンでは、このタイプのトゥクが殆どでしたねえ。

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その傍らで、なんかの撮影してました。なんだったのかなあ。

 

 

 

 

カンンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016*プノンペン1日目①〜空港にて〜

さて、ここからは@プノンペンです。

 

 

プノンペン1日目〜空港にて〜*

 睡眠不足は解消されることなく、あっさりプノンペンに到着。アジアは近いなあ。
 空港での入国審査もすんなり終了。が、せっかく記入しておいた税関申告書をイミグレーションに置き忘れてしまった。寝ぼけてるなあ。税関の係りの方に伝えると、新しい用紙をくれた。手元にペンがなかったので、
「You have a pen?」
と彼に尋ねた。いや、断っておくが、フリのつもりは一切なかった。笑かそうなんてつもりもなかった。ただ、無意識のうちに、どことなーく、PPAPのような節回しに、ちょっと、なってしまった。口に出してからそのイントネーションの妙に気づいて、自分でクスッとなった。・・・が、次の瞬間だった。税関の係員が
「Hey, Apple pen!」
と言って、私にペンを差し出したのだ!
2016年11月上旬にして、PPAPまさかのカンボジアでも知られてる!
そして税関職員が勤務中に笑いを挟んでくる!
まさかの!!!!
 入国後5分と経たないうちに、完全に持って行かれたのであった。

 

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到着時。眠さを表現したかったんだけど、伝わらないなあ。

 

 

キャッチコピー

カンボジア・タイ・ミャンマーの旅2016 *機内にて*

ようやく飛行機にライドオンです。寝る気満々だったんですが・・・

あ、書いてないですが、今回の旅では『食べられないものは無理して食べない!』をモットーにしておりまして、「機内食〜残しました〜(冷やし中華〜始めました〜のメロディーです)」

 

*機内にて*

 搭乗完了。機内はガラ&ガラ。予約時、帰りの便は空席待ちだったのに、平日の往路はこんなに空いているんだなあ。
 ラウンジで旅の計画をまとめるつもりがまるで捗らなかったので、機内でしっかり練ろう!そして実は睡眠不足なのでしっかり寝よう!練る&寝る!・・・・と意気込んでいたのに、ANAの映画リストが・・・なぜ私の観たかったものばかりぶつけてくるのか・・・眠いのに・・・
          『君の名は』、観ちゃった。
しかし。世間にハードルを上げられすぎたのか、私の体調の問題か、全然前世。映画とか舞台とか音楽とか、期待値を含めた受信側のコンディションは、感想に大きく作用すると思う。ので、きっと、体調だけでなく感情的にも違うコンディションで観ていれば、もしかしたら涙がポロポロしていたのかもしれない。
 それはさておき、旅の計画だ。カンボジアに着いてからの過ごし方、カンボジアからタイへの移動手段や時間の算出、タイ以降の大体の移動手段や1都市での滞在可能日数予測などなど・・・
程よくノリシロと柔軟性のある、この時点で考え得るなかなかカンペキに近いスケジュールな作成に成功。もちろん、この通りにはいかないことが前提の、叩き台のようなものだが、崩したり修正したりしながら、このスケジュールを軸にして旅ができそうだ。
 3週間は、長いようで短い。普通にお仕事をしている人にとってはかなりの長旅に思えるだろうが、無期限に旅をしている人からすればショートトリップの類いだ。何日間であろうとリミットがあり、訪れたい所がある以上、ある程度の計画は必要なのだ、私には。